そろそろ梅雨明けが発表され、いよいよ夏本番。そんななか、気象庁から10年に1度の酷暑を警戒するよう発表がありました。暑さを乗り切るためにも、無理せずにクーラーを使用することが、身体のことを考えても重要です。しかし収入が限られる高齢者は、そうはいきません。電気代を気にしてクーラーをつけられず、家にもいられない高齢者たちはの行く先は……。
年金6万円では無理…「10年に1度の酷暑」自宅は蒸し風呂と化し地獄、行き場を失う「日本の高齢者」の現実 (※写真はイメージです/PIXTA)

気象庁「10年に1度レベルの酷暑」に警戒情報

16日、気象庁は「高温に関する早期天候情報」を発表しました。これは10年に1度レベルの高温に見舞われる可能性があるときに、6日前までに注意を呼びかけるもの。7月24日~28日の5日間の平均気温について、東北地方日本海側と北海道を除き、「かなり(気温が)高い」という予報されています。

 

早期天候情報

その時期としては10年に1度程度しか起きないような著しい高温や低温、降雪量(冬季の日本海側)となる可能性が、いつもより高まっているときに、6日前までに注意を呼びかける情報です。

出所:気象庁ホームページ

 

高温で心配されるのが熱中症。消防庁によると、7月1日からの1週間、熱中症による救急搬送は速報値で9,105人。昨年同時期の4,026人の倍以上。そのうち半数を占めるのが高齢者で搬送された人全体の59.1%を占めます。ちなみに搬送された人の6割強が軽症。重症者が2.3%、死亡が0.2%でした。

 

さらに熱中症にとなった場所をみていくと、圧倒的に多いのが「住居」で37.9%。「道路」20.6%、「公衆(屋外)」が13.2%、「(道路工事現場、工場、作業者等)仕事場」9.0%と続きます。

 

2人以上世帯では9割以上の世帯でクーラーが普及。そのようななかでも熱中症になってしまうのは、クーラーがなかったり、またはクーラーの使用を控えたり。またクーラーをつけずに睡眠、寝ている間に熱中症となるケースが多いことは最近、よく知られるようになりました。「クーラーをはじめとした冷房機器をつけたまま寝ると体に悪い」と聞いて育った人も多いでしょう。ただこのことになんら科学的根拠はなく、専門家は「都市伝説です」と言い切っています。熱中症予防のためにも、躊躇うことなく、クーラーをつけて寝る……これが酷暑を乗り切るためのポイントです。

 

しかし6月使用分から政府の補助がなくなり、各社値上げとなった電気代。厳しい家計運営が続くなか、「寝ている間にクーラーをつけっぱなしというのは……」と躊躇う人も多いでしょう。ただ8月から10月使用分に限定して再開するとしており、体のためにもクーラーは適切な使い方をしたいものです。