トレードで損切りをしてしまったときに損失の原因を考える人は多いでしょう。しかし、トレーダーとして大きく成長する可能性がある人とない人とでは、考え方に決定的な差があるようで……。今回は、FXでの損切り時の思考法について、株式会社ソーシャルインベストメントの清水一喜氏が解説します。
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「私」を主語として考える
トレードの質が大きく改善する自分原因論で考える習慣は、日常生活のなかでも鍛えることができます。ポイントはさまざまな結果を自分の行動に結びつけること。トレードにおいて自分自身の行動以外を損失の原因として結びつけてしまうと、自身の努力や行動で結果を変えることができない可能性があります。自分原因論のメリットである即効性を活かすためには、自分自身の行動に着目する必要があるのです。
トレーダーとして大きく成長したいという人は、まず自分のトレードを主体的に考える習慣をつけましょう。たとえば、テクニカル分析をする際も「なぜ私は〇〇したのか？」というように「私」を主語として考えるといいでしょう。「私」を主語として考えると、自分の行動をより具体的に振り返ることができます。さらに、次から損失が生まれないようにどうすれば良いか考える時も、「私」の行動を変えるだけなので、トレードの試行錯誤が行いやすくなり、より精度の高いトレードの振り返りができます。
このように自分原因論には「自分の行動に言い訳ができなくなる」というメリットがあります。自分のトレードを真剣に振り返り、次からの行動を変えていくことを繰り返していけば、大きく成長できることは間違いありません。初心者トレーダーからプロトレーダーへの一歩を踏み出したい人はぜひ、日々のトレードを自分原因論で振り返ってみるといいでしょう。
清水 一喜
株式会社ソーシャルインベストメント
執行役員
