不動産投資といえば高年収の方の資産形成手段のイメージがあり、年収500万円で不動産投資はできるのかどうか気になる方も多いと思います。そこで本コラムでは、年収500万円でも不動産投資ができるのかについて解説します。また、融資を受ける際の判断材料になる属性や年収500万円の方が購入可能な不動産、不動産投資の手順を紹介します。実際に年収500万円の方が不動産投資をした場合のシミュレーションも行いますので、年収500万円で不動産投資を検討中の方はぜひ最後までご覧ください。

不動産投資について
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年収500万円で不動産投資を始める手順を解説

(画像:PIXTA)
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ここでは、不動産投資を始める以下のプロセスを紹介します。

 

・条件の整理をして実際に物件を探す

・不動産会社に問い合わせる

・ローンを契約する

・火災保険や管理会社との契約をする

・不動産投資開始

 

条件の整理をして実際に物件を探す

まずは具体的な投資額や物件選びの方向性を定めるために、以下の項目を整理しましょう。

 

・準備できる自己資金額
・返済期間
・既存ローンの状況
・購入を検討している不動産のエリア
・不動産のタイプ

 

特に自己資金額は、物件価格の1〜2割程度を用意するのが一般的であり、準備できる自己資金額の確認をすることで、現実的に購入できる不動産の価格を把握することができます。

 

また、不動産のタイプとしては、新築と中古、区分所有と一棟所有の4つの大きなカテゴリがあります。これらの違いを理解し、自身の資金やリスク許容度、投資目的に合わせて適切な不動産投資を選択することが重要です。

 

実際の物件は、不動産会社のポータルサイトや紙媒体の広告で見つけることができます。直接不動産会社に相談してみることも考えられます。

 

不動産会社に問い合わせる

興味を持った物件については、その物件を取り扱う不動産会社に対して問い合わせを行うことが一般的です。

 

不動産会社は、市場動向や物件の詳細情報、取引手続きなどに精通しており、専門知識を有しています。そのため、物件の購入にあたっては、不動産会社のアドバイスや提案が非常に有益です。

 

さらに、物件に関する疑問や不明点、購入時の手続きなど、不動産取引全般に関する相談も不動産会社に直接行うことができます。

 

不動産取引においては、信頼できる不動産会社との良好なコミュニケーションが成功の鍵となります。物件に関する要件や希望条件、予算などをしっかりと伝えることで、自身のニーズに最適な物件を見つけることができます。

 

ローンを契約する

不動産投資ローンを契約する際には、主に不動産会社からの紹介や自身で金融機関を探すことが一般的です。

 

不動産会社からの紹介では、その物件に適したローン商品や金融機関を紹介してもらえる場合があります。一方で、自分で金融機関を探す場合は、比較検討を行って自身に最適な条件のローンを選択することが重要です。

 

また、融資を受ける際には、クレジットカードの解約や不要な借入の整理を行うことが有益です。使用していないクレジットカードを解約することで、借入限度額が減少し、ローン審査において不要な借入額がないことが好ましいとされます。

 

また、自己資金を多く準備することも重要で、自己資金が多いほど、金融機関からの融資を受けやすくなります。

 

火災保険や管理会社との契約をする

ローンの審査が通ったタイミングで、火災保険や管理会社との契約をしましょう。火災保険や管理会社については、不動産会社に相談すると適切な保険商品や提携先を紹介してもらえます。初心者であれば、不動産会社に相談して信頼性の高い保険プランや管理会社を選ぶのも良いでしょう。

 

諸費用を引き下げたい場合には、保険や管理会社についても自分で契約可能で割安な選択肢を探すことが重要です。特に管理会社については、物件の所在地や規模によって適した会社が異なるため、しっかりと比較検討を行いましょう。

 

不動産投資開始

物件の引き渡し後、不動産投資がスタートします。この時点から、賃料収入や物件の価値の変動など、投資に関わる様々な要素が動き始めます。しっかりとした運用計画を持ち、管理会社や専門家のサポートを活用しながら、投資の成果を最大化するための努力を続けましょう。

 

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