2024年5月の年金部会では、国民年金の第3号被保険者制度が議論された。そこで、ニッセイ基礎研究所の中嶋邦夫氏が当制度の仕組みを確認し、廃止した場合の影響や廃止以外の方策を検討する。
専業主婦が国民年金保険料を納める制度に変えると、低所得者が不利に!? (写真はイメージです/PIXTA)

1.先月の動き

年金部会は、議論の振り返りの第3回として、第3号被保険者制度などを議論した。働き方の多様化を踏まえた被用者保険の適用の在り方に関する懇談会は、4月までに行った関係団体へのヒアリングを踏まえて、短時間労働者や個人事業所の適用範囲や、フリーランス等への適用の在り方を議論した。企業年金・個人年金部会は、確定給付企業年金の資産運用ガイドラインなどについて議論した。

 

○社会保障審議会 年金部会

5月13日(第15回) これまでの年金部会における議論の振り返り③ 他

URL:https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/nenkin_20240416_00001.html (資料)

○年金局 働き方の多様化を踏まえた被用者保険の適用の在り方に関する懇談会

5月14日(第5回) 短時間労働者に対する適用範囲の在り方

URL:https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/nenkin_20240131_00010.html (資料)

5月28日(第6回) 個人事業所に係る被用者保険の適用範囲の在り方、複数の事業所で勤務する者、

フリーランスやギグワーカーなど多様な働き方を踏まえた被用者保険の在り方

URL:https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/nenkin_20240131_00011.html (資料)

○社会保障審議会 企業年金・個人年金部会

5月22日(第35回) 確定給付企業年金の資産運用力向上のための施策、その他

URL:https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_40296.html (資料)