キャリアを積んでいくなか、部下をもつ人も増えていきますが、「問題のある部下」に頭を悩ませることもしばしば。そんなとき、どうしますか? みていきましょう。
偏差値70超えの一流大卒、27歳で月収38万円…職場によくいる〈勘違い部下〉の鼻をへし折る、〈35歳上司〉の「痛烈なひと言」 (※写真はイメージです/PIXTA)

一流大卒・大手企業からの転職を鼻にかける27歳…同僚たちの不満に対し上司は

――一流大学卒のエリートの割には……

 

いまのところ、転職してきた期待のホープの評価は芳しくはありません。エリートという自負と実績が伴っていない職場によくいる勘違い社員の典型であり、高飛車な態度の割には仕事ができるとは言い難く、ミスをしても決して自分の非を認めないとか。

 

株式会社アシロ/「ベンナビ労働問題」が部下をもったことのある男女に行ったアンケート調査によると、79.9%が部下への不満が「ある」と回答。その内容をみていくと、最多は「やる気/熱意がない」で28.8%。「「言われたことしかできない」26.7%、「指示をうまくくみ取れない」23.6%と続きます。

 

*「かなりある」「ややある」「多少ある」の合計

 

【上司に聞いた「部下への不満」上位10】

1位「やる気/熱意がない」

2位「言われたことしかできない」

3位「指示をうまくくみ取れない」

4位「信頼して仕事を任せられない」

5位「コミュニケーション能力が足りない」

6位「報連相がない」

7位「反応がうすい」

8位「言い訳が多い/謝らない」

9位「仕事をしない」

10位「ミスが多い」

 

自分たちよりも好待遇なのに、仕事ができるとは言い難い現状の若手ホープに周囲は辟易。チームの雰囲気を悪くしています。不満のある部下に対する対応としては、「話す機会をもうける」が38.4%。「やんわり指摘する」36.6%、「はっきり伝える」25.0%と続きます。「最近はハラスメントとか言われるから、ハッキリ言うのは……」と躊躇う人も多いなか、35歳課長の場合は「はっきりと指摘」。

 

――言い訳するよりも前に、まずはミスしたことを謝ろう

 

なんとも当たり前、だからこそ痛烈なひと言に、恥ずかしそうにする27歳の若手ホープ。そのまわりには「おお、はっきりと指摘してくれた」と、心の中で拍手喝采のその他の部下たち。

 

――「一流大卒で、日本を代表する企業から転職してきた自分はスゴイ」とでも思っているのでしょう

――業界未経験なんだから、謙虚に学ぶ姿勢も大切

 

と、これまた真っ当な意見。

 

人材獲得競争のなかで既存社員よりも好待遇になりがちな昨今の若手社員ですが、その待遇に見合うだけの活躍ができるかは未知数。そんな若手の成長は上司の腕にかかっているといえそうです。

 

[参考資料]

株式会社学情『20代を対象にしたキャリア採用の難易度に関する調査』

ベンナビ労働問題(株式会社アシロ)『部下とのコミュニケーションに関する調査』