離婚した父親が孤独死…長女、相続手続きのために帰国
清水由美さん(仮名・42歳)。両親が離婚して以来、会っていない70歳になる父親が亡くなったとの連絡を受け、移住先のオーストラリアから一時帰国したといいます。
清水さんの両親が離婚したのは、清水さんが小学校6年生のとき。清水さんは母親とともに母の実家へ。父とは半年に1度程度のペースで会っていましたが、オーストラリアに移住してからは10年以上も顔をみていないといいます。今回、日本で暮らす母親から連絡を受け、相続の話もあるから一度帰るようにと促され、帰国しました。
裁判所『令和5年司法統計年報』によると、調停や審判で決定した面会交流の回数は最多が「月1回以上」で4割。半年に1度のペースは少数派。お互いが住んでいるところが遠いなどの事情もあるでしょう。ちなみに宿泊込みの面会は、全体の8.6%でした。
【面会交流の取り決め有りの件数】
週1回以上…2.4%
月2回以上…7.5%
月1回以上…40.1%
2~3ヵ月に1回以上…6.1%
4~6ヵ月に1回以上…1.8%
長期休暇中…0.4%
別途協議…29.0%
※離婚の調停成立または調停に代わる審判事件における数値
一度、清水さんが20歳を過ぎたころ、父親から「再婚するかもしれない」という話があったとか。しかしその後、再婚話は破談となったようで、清水さんが生まれ育った自宅でずっとひとり暮らしだったといいます。そのため、今回、相続人となるのは、祖父母はすでに亡くなっているため、清水さんとその妹の2人のみという状況だったのです。
帰国後、まずは母が暮らす母方の実家へ。そこである程度、父がどのようにして亡くなったのかがわかってきました。父親はいわゆる孤独死。新聞受けに収まらないくらい新聞がたまってしまっていることを不審に思った配達人が警察に連絡。その後、父親の親族によって鍵が開けられ、亡くなっている父親が発見されました。すでに葬儀、火葬は終わり、父の遺骨は親戚の家にあるといいます。
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