サラリーマンであれば、いつかは必ず訪れる定年退職の日。大変だった日々を思い出し「ここまでやってこれたのも妻のおかげ」と感謝の気持ちでいっぱいになり、「これからは夫婦水入らずでゆっくりしよう」と考えるのも、ひとつのパターンです。そんな夫に対して妻は、まったく別の方向を見ている可能性も……みていきましょう。
「退職金2,800万円」「貯金4,000万円」60歳定年退職のサラリーマン夫、花束を抱えて家路…自宅で待っていた妻の「衝撃のひと言」に戦慄

要介護3は、要介護認定等基準時間が70~90分。歩行器や車椅子を使用し、食事や歯磨き、入浴など、日常生活において全面的に介助を必要とするレベルです。また認知症の症状も見られることが多くなります。

 

また前出の厚労省の調査によると、要介護3の場合の介護時間について「ほとんど終日」が最多で31.9%、「半日程度」が21.9%、「2~3時間程度」が11.5%、「必要なときに手をかす程度」が26.0%。どれほど介護サービスをお願いするかにもよりますが、この結果からも、要介護3の介護負担は、相当なものであることが推測されます。

 

自宅での介護も難しくなり、施設への入居も視野に入りますが、「長男の嫁」という周囲からの無言のプレッシャーもあったのでしょう。最後まで在宅で介護を行い、自宅で看取ったといいます。

 

――(負担だと)言ってくれたら

 

と男性。それに対し妻は

 

――言っても分からないわよ、あなたは

 

そんなやり取りを報告する男性に対して

 

――定年で旦那が家に……奥様の負担がさらに大きくなる

――心を入れ替えないと離婚は確実

――いや、離婚は時間の問題。すでにフラグが立ってる

 

辛辣な声が並びます。男性が思い描いていた定年後の生活を実現できるのか……いまのところ可能性はかなり低いと言わざるを得ません。

 

[参考資料]

厚生労働省『令和5年就労条件総合調査』