お金を減らす人は、常に大きなお金を動かす勝負をしようとする「買い買い病」になっていると、ファイナンシャルアドバイザーである長谷川伸一氏はいいます。長谷川氏の著書『お金の動きに強くなる投資の入口』(総合法令出版)より、お金を増やす人が株を売買するタイミングについて、詳しく見ていきましょう。
「大底」で買おうとする人は結局「大底」で買えない、という“真理”…株で利益を出す人が実践している買い方の〈コツ〉【投資のプロが助言】 (※写真はイメージです/PIXTA)

タイミングが来るまでは少額で

お金を減らす人は、常に全力で勝負しようとします。ときには信用取引で持っているお金以上の取引をしようと考えます。常に何を買おうか、と「買い買い病」になっている状態です。

 

なかなかいい銘柄が見つからないときがあります。チャートを眺めたり、企業情報を調べたりしても割安な銘柄が見えてこないのです。

 

そんなとき、お金を減らす人は、それでも何を買おうかと考えてしまいます。これは危険なシグナルです。

 

お金を増やす人は、自信があるときに絞って勝負します。月に1,000万円も2,000万円も稼ぐトレーダーでさえ、よくわからないときがあります。割安で値上がりしそうな銘柄が見つからないのです。ちょっといいかなと思っても、イマイチ自信が持てなかったりします。

 

そういうとき、お金を増やす人は、少額で売買します。まったくやらないと相場の勘が鈍っていきますので、負けてもいいくらいの金額を投下するのです。そして、しばらく様子を見ます。おとなしくしていると、「これはイケる!」というタイミングが必ずやってきます。

 

お金を増やす人というのは、毎回勝負しているわけではありません。ここぞというチャンスをとらえて勝負するのです。