高給取りになって、早めに老後資金を貯めて、早めにリタイヤしたい……そう考えている人は多いもの。しかし高給を実現したからといって、そんな淡い夢が叶うわけではなさそうです。みていきましょう。
〈年収1,200万円超え〉41歳の医師でも「将来はお金が不安」…全日本人「死ぬまで働く」が既定路線という現実

平均月収83万円、年収1,231万円…全職業のなかで2番目の高給取り「医師」

職業別にみたとき、平均給与がトップクラスであり続ける「医師」。厚生労働省『令和5年賃金構造基本統計調査』によると、医師(平均年齢41.6歳)の平均月収は83.4万円、年収は1,231.1万円。140以上の職業のなかでも、パイロットに次ぐ第2位の高給取りです。

 

【職業別「平均給与」上位10】

1位「航空機操縦士」1,340,400円/17,787,000円

2位「医師」834,600円/12,311,600円

3位「管理的職業従事者」464,000円/10,902,300円

4位「大学教授(高専含む)」659,600円/10,709,300円

5位「法務従事者」680,100円/9,970,700円

6位「大学准教授(高専含む)」543,600円/8,631,300円

7位「歯科医師」583,100円/7,624,500円

8位「その他の経営・金融・保険専門職業従事者」431,900円/7,082,000円

9位「大学講師・助教(高専含む)」464,200円/6,911,300円

10位「高等学校教員」425,200円/6,813,200円

※数値左より月収/年収

 

一方、会社員(全職業)の平均給与は、月収で33.6万円、年収で544.8万円。以下に医師が高給取りであるかが分かります。

 

さらに医師の給与について深堀していきましょう。男女別にみていくと、男性医師(平均年齢42.8歳)の平均月収は88.7万円、年収は1,303.7万円。女性医師(平均年齢38.5歳)の平均月収は69.9万円、年収で1,043.5万円。いずれも平均年収1,000万円超え。

 

また企業規模(病院)の規模別にみていくと、従業員「10~99人」規模では、平均月収106.5万円、年収1373.0万円。従業員「100~999人」規模では平均月収108.5万円、年収1473.8万円。従業員「1,000人以上」規模だと平均月収は67.6万円、年収は1,086.5万円。

 

会社員の給与を規模別にみていくと、従業員「10~99人」規模では、平均月収30.3円、年収455.2万円。従業員「100~999人」規模では平均月収32.7万円、年収529.8万円。従業員「1,000人以上」規模だと平均月収37.7万円、年収は647.0万円。企業規模が多いほど、平均給与は増えていきます。

 

医師の給与水準は勤務先の規模によらない点も、一般の会社員とは大きく異なる点です。