今回は、金融教育ベンチャーの「マネネ」を経営するとともに、経済アナリストとして講演や執筆、YouTubeなどを通して経済や投資環境に関しての情報発信をしている森永康平氏に、「2024年の経済環境と投資戦略」について、「日本経済の状況」「世界経済の状況」「資産別投資戦略」の3つのテーマでお話しいただきました。本記事では「日本経済の状況」についてみていきます。
日本経済のポイントは「インフレ」と「賃上げ」
2024年の世界経済をお話しする前に、まずは我々が住んでいる日本経済についてデータとともに見ていきます。
まず昨年2023年がどのような1年間だったのか。専門家、経営者、投資家にも話を聞いてみると、多くの方が2つのポイントがあったといいます。
1つは「インフレ(物価高)」。もうひとつは「賃上げ」です。昨年、大企業をメインとして30年ぶりの賃上げ水準が達成されました。
今年2024年は何がポイントなのか聞いてみると昨年と同じく、「今年もインフレが起こるのか、物価高が落ち着くのか」「賃上げが昨年と同様の水準くらいで実現されるのか」と言われる方が多くいます。
そこで、最初にインフレと賃金についてお話しします。
日本の賃金は本当に上がっているのか
このグラフは厚生労働省が発表している現金給与総額の変化率を表わしています。…
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金融教育ベンチャーの株式会社マネネCEO/経済アナリスト
証券会社や運用会社にてアナリスト、ストラテジストとしてリサーチ業務に従事。その後はインドネシア、台湾、マレーシアなどアジア各国にて法人や新規事業を立ち上げ、各社のCEOおよび取締役を歴任。現在は複数のベンチャー企業のCOOやCFOも兼任している。
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