今回は、金融教育ベンチャーの「マネネ」を経営するとともに、経済アナリストとして講演や執筆、YouTubeなどを通して経済や投資環境に関しての情報発信をしている森永康平氏に、「2024年の経済環境と投資戦略」について、「日本経済の状況」「世界経済の状況」「資産別投資戦略」の3つのテーマでお話しいただきました。本記事では「世界経済の状況」としてアメリカと中国の経済を中心に現状を見ていきます。みていきます。

アメリカ経済の現状

出所:U.S. BUREAU OF LABOR STATISTICSのデータを基に株式会社マネネが作成。
米国CPI(季節調整値)の推移 出所:U.S. BUREAU OF LABOR STATISTICSのデータを基に株式会社マネネが作成。

 

上記のグラフはアメリカのCPI(消費者物価指数)です。

 

2022年の夏ごろは前年比で9%ぐらいアメリカでは物価が上がっていましたが、短期間で金利を5%ぐらい引き上げたのでインフレ率が鈍化しました。

 

2%という目標値まで落ちていきそうだなと思ったら去年の5月ぐらいからなかなか2%には戻らず、3%ぐらいを行ったり来たりしているという状況です。

 

そもそも目標2%くらいなわけですから、「せっかく金利を上げてここまで物価を落としたから、もう少し金利を上げて3%まで落とせばいいのでは」と思うかもしれませんが、経済はそんなシンプルなものではありません。

 

FRBが利上げをしたくない理由は?

ここからは、FRB(アメリカの中央銀行)がこれ以上利上げをしたくないと思っている理由を説明していきます。…

 

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※本連載は、J Sync株式会社が運営する『OWNERS.COM』(https://cf-owners.com/)のコラムを一部抜粋・転載したものです。