お年玉はいつ、どのように使うのが正解?
子「今年は年末年始に帰省しないから、お年玉集まらないだろうなぁ」
親「そうだね」
子「少し多くもらいたいんだけど、ダメ? 札幌のおじさん・おばさんの分と、札幌のばあちゃんの分が減っちゃうから」
親「う〜ん。そもそもお年玉は、必ずもらえるものじゃないからね」
子「なぜ、もらえるの?」
親「お年玉の由来はね、年末にお正月の神様である『歳神様(としがみさま)』にお供そなえした鏡餅を、家長、つまり一家の主人が、お供えが終わったときに切り分けて、家族や使用人に渡したことみたいだよ」
子「お餅だったってこと?」
親「そう、諸説あるけど、餅を配る風習がいつのまにか、目上の人の所に目下の人が年始の挨拶に来たときに、ポチ袋に現金を入れて渡すようになったみたい」
子「そうか、年始の挨拶に来た人に渡す……」
親「だから何の理由もなしに増額するのは、ちょっとね……」
子「お願い! どうしたらいい? 何かする?」
親「じゃあ、年越しに欠かせない、大掃除をするのは、どう?」
子「大掃除か〜。でもふだんから掃除してるし、年末だからってする必要あるの?」
親「大掃除には、年末に家をキレイにして、気持ちよく新年を迎えるだけじゃなくて、自宅をすすはらいして、歳神様を自宅にお迎えするためでもあるんだよ」
子「へえ、やっぱり歳神様なんだね。わかった。何するといい?」
親「玄関掃除はどう?」
子「寒いな〜」
親「その分、お年玉はずむから」
子「どうやってするの?」
親「靴箱から靴を出して、外に干すの。ほこりをほうきで掃きだしてから、靴箱のなかを固く絞った雑巾で拭き掃除してほしいな」
子「了解~」
子どもに学んでほしい点は…
お年玉は1年に1回のお楽しみ! 祖父母や親戚のおじさん・おばさんに新年の挨拶をして、かわいいポチ袋をもらうとうきうきするよね。キチンとお礼をいって受けとりましょう。
そのときに気をつけてほしいのは、その場で開けて、金額を確かめないこと。いきなり目の前で開けるのはマナー違反だから、あとでゆっくり確認してね。親に預かってもらう人もいるけど、中学生になったら、自分で管理する人もいるよね。その場合でも、親に金額をちゃんと伝えておこう。