実家で暮らす父娘だったが…娘の再婚を機に同居解消も「父を残していくのが不安」
再婚を機に、夫の母国に移住することになったという40代女性。気がかりだったのは、同居している父の存在だったといいます。
前回の結婚の際に実家に戻ってきたのは、遡ること10年前。そのときは母も存命で、むしろ父からは「離婚で出戻りなんて……」と嫌味をいわれたといいます。しかし母が亡くなってからは、女性が母代わり。身の回りの世話はすべて行ってきました。
――家事なんて、何もできない人だから
そんな父を残していくのはあまりにも不安なことでした。とはいえ、「私と一緒に海外にいく?」というのもあまりに非現実的。そんなときに親戚から勧められたのが老人ホーム。介護を必要としない健康な人でも入ることのできる施設があるといいます。
民間企業が運営する「有料老人ホーム」は大きく「介護付き有料老人ホーム」「住宅型有料老人ホーム」「自立型有料老人ホーム」の3つがあります。
介護付き有料老人ホームは介護を必要とする高齢者が、洗濯や清掃等の生活支援と、食事や入浴、排せつなどの介助サービスが受けられる老人ホーム。介護度が軽い人から重い人まで、また認知症の症状がある人まで、幅広く受け入れています。家賃の前払いにあたる入居一時金はゼロ~数千万円。月額費用は15~30万円程度。
住宅型有料老人ホームは、自立状態の人から要支援・介護の人まで幅広く受け入れている施設で、生活支援が受けられるほか、介護が必要な場合は外部サービスを利用します。入居一時金はゼロ~一千万円程度。月額費用は15~30万円程度。
自立型有料老人ホームは、自立状態のある人だけが入居可で、生活支援サービスがついた老人ホームです。健康な状態を維持することを目的のひとつとしているので、設備も充実。要介護になった場合は退去となりますが、介護施設や病院が隣接するケースも珍しくありません。入居一時金はゼロ~数億円、月額費用はおよそ15~40万円程度。