5.新NISA開始後に新たな投資信託の購入・買い替えを考えている人が56.0%
新NISA開始後の投資行動について質問したところ、新たな投資信託の購入・買い替えを「考えている」と回答した人が56.0%と、過半数を超える結果となりました。これに対して「考えていない」と回答した人は27.1%にとどまっています。
新NISAをきっかけにポートフォリオに変化が起こる可能性を示唆する結果となっており、今後の動向が注目されます。
次のグラフは、この結果を知識別に集計したものです。
新NISA開始後に新たな投資信託の購入・買い替えを考えている人の割合は、投資信託について「非常に詳しい」と回答した人では87.0%、「ある程度詳しい」と回答した人では68.1%、「あまり知らない」と回答した人では45.0%、「全く知らない」と回答した人では16.7%となりました。
投資信託に関する知識が多い人ほど、新NISAをきっかけにポートフォリオを変えようと考えている人の割合が高く、投資への意欲の高さが見られます。
なお、投資信託について「あまり知らない」と回答した人のうち、投資信託の購入・買い替えについて「まだわからない」とした人の割合が43.0%にも上っています。知識が少ない人については、新NISA開始後の投資について迷っている人も多いことがうかがえます。
まとめ
今回の調査結果をまとめると以下の通りです。
・投資信託を運用しているが、投資信託に関しての知識が少ないと感じている人が多い
・現在のポートフォリオに満足していない人は65.2%と過半数で、感じている課題は利回りや手数料などが中心
・新NISAの開始後に新たな投資信託の購入・買い替えを考えている人は56.0%
・投資信託の知識が多い人ほど、現在のポートフォリオに課題を感じており、新NISA開始後にポートフォリオの変更を考えている
この結果からは、投資信託に関する知識量によって、新NISA後の投資行動の積極性が変わってくる可能性がうかがえます。知識が身に付くからこそ、自分に合った投資商品を探そうとする意欲が大きくなるのかもしれません。投資家がより良い資産運用を実現するためにも、優良な投資情報の発信が重要になるといえるでしょう。