持ち家離婚カウンセラー入江のアドバイス
弁護士は、住宅ローンに関しては専門外です。争いが始まる前に、筆者のような専門家に相談してくださっていたら、こんなに長く離婚調停→離婚裁判にはならなかったと思います。
これはどなたにも言えることなのですが、「離婚=弁護士に依頼」と考える前に、まずは2人で話し合いができていたらとも考えます。なぜならば、弁護士依頼をしてしまうと、紛争性が増してしまうからです。相手の気持ちを受け止める、という思いは少なくなり、勝ち負けに焦点がいってしまいます。
そして、依頼する弁護士によっても個性が違いますし、進め方も異なります。そのため、筆者のところにくる相談者には、このようにお伝えしています。
また、Mさんと同様に共有名義、ペアローンを組んだ家を自分が引き取って住みたいという場合には、早めに住宅ローンの事前審査をして、1本化できるかどうかを確認しましょう。
この際に、ご自身で銀行探しなどをしないことも大事なポイントです。一度審査でNGが出てしまうと、筆者のような専門家が入って後から交渉しても覆す事ができないからです。
Mさんにおいては、楽しいはずの結婚、エンジョイするはずだった人生が、3年以上も離婚調停、離婚裁判にかかってしまっているこの状況から、早く脱してほしいと願うばかりです。
入江 寿
持ち家離婚カウンセラー/夫婦問題カウンセラー