2024年から新NISAが始まり、自分も株式投資をしてみようかと考えている方も多いでしょう。しかし、株式投資は預金ほど手堅いものではありませんし、一攫千金を狙えるギャンブルのようなものでもありません。本稿では、株式会社ソーシャルインベストメントの川合一啓氏が、株式投資初心者に向けて、株式投資の「リスクとリターン」について詳しく解説します。
新NISAで「一攫千金」を狙おうとしている人へ伝えたい「株式投資のリアル」【プロが助言】 (※写真はイメージです/PIXTA)

上出来の成果を出すためには勉強、研究、精神力が必要なのが株式投資

そして、よい成果を出すためには勉強、研究、精神力が必要なのが株式投資でもあります。

 

株式投資は知的な勝負ですから、会計、企業価値評価、ビジネス、経済、金融、優秀な投資家の投資法など、多くを知れば知るほど優位に立てるものです。

 

そして、ネットや書籍などでは調べられない、誰も知らない観点や投資法を研究し、人より一歩秀でる努力も必要でしょう。また、株価の変動に右往左往されない冷静さや、待つべきときに待つ忍耐力など、精神力も必要なのが株式投資です。

 

そういう適性がないけど投資をしたいという方は、手数料の安いインデックスファンドに投資をするのがよいでしょう。インデックスファンドとは、「日経平均」「S&P500」など、代表的な株価指数に連動させた運用をする投資信託で、それを買って何もせずに保有し続ければ、市場平均並みに利益を出すことが可能なのです。

 

しかしそれ以上を目指すならば、勉強、研究、精神力が必要であると認識しておいたほうがよいでしょう。

そう甘いものではないのが株式投資

新NISAが始まり投資に興味を持つ人が急増していますが、株式投資には元本割れリスクがありますし、場合によっては数十%の損失を被ることもあります。それに対する対策の一つは、一定以上現金を残しておくことです。

 

また、うまくいったとしても、運用資産が毎年10%増えれば上出来なのが株式投資です。そのうえでより多く利益を出したいならば、多額の資金を運用することと、早く株式投資を始めることが重要となります。

 

そして、上出来の成果を出すためには勉強、研究、精神力が必要なのが株式投資でもあります。そういう適性がないけど投資をしたいという方は、株式ではなく手数料の安いインデックスファンド(投資信託)に投資をするのがよいでしょう。

 

 

川合 一啓
株式会社ソーシャルインベストメント
取締役CTO