元本割れするし、数十%の損失を被ることがあるのが株式投資
株式投資には元本割れリスクがありますし、場合によっては数十%の損失を被ることもあります。数十%の大きな損失は、買う銘柄の選択を間違えたときと、市場全体が暴落するときに起こりえます。
市場全体の暴落とは、たとえば1987年のブラックマンデー、1990年代初頭の(土地と株の)バブル崩壊、2000年代初頭のITバブル崩壊、2008年のリーマンショック、2020年のコロナショック、などが挙げられます。
買う銘柄の選択を間違えた場合はその銘柄の株価がどんどん下がっていくこともありますし、株式市場全体が暴落すれば、大きな損失を被ることもあります。
それに対する対策は、「一定以上現金を残しておくこと」ではないでしょうか。ある程度の現金があれば、たとえ保有株式全体の価格が数十%下がっても、損失によるダメージを一定以下に食い止めることができます。
もし豊富な現金が残っているならば、そのタイミングで安い株を多量に買うことも可能です。後に株価が上昇すれば、大きな利益となるでしょう。
運用資産が毎年10%増えれば上出来なのが株式投資
また、うまくいったとしても、運用資産が毎年10%増えれば上出来なのが株式投資です。長期的にみると株式市場というのは、平均で金利プラス5~6%ずつ成長し続けているといわれています。
つまり、ほぼ金利が0の日本で日本株に投資をした場合、毎年平均して運用資産が5~6%ずつ増えていくのが普通だといえるのです。したがって、毎年10%ずつ増えていけば、それは上出来といってよいでしょう。
もちろん、長年にわたりそれ以上の成績を残している投資家もいますが、そういう人はそう多くはないはずです。
そのうえでより多く利益を出したいならば、多額の資金を運用することが重要になります。100万円を5%で運用すれば利益は5万円ですが、1,000万円を5%で運用すれば利益は50万円です。同じ率ならば、元本が大きいほど儲かるのが株式投資なのです。
また、運用期間が長くなれば、複利が効いて儲けも大きくなっていきます。1,000万円を毎年5%で運用し、利益をすべて再投資に回して複利を効かせれば、5年で「1,000万円×(1.05の5乗)=約1,280万円」、10年で「1,000万円×(1.05の10乗)=約1,630万円」、20年で「1,000万円×(1.05の20乗)=約2,650万円」となるのです。