運用資産額に合わせた変化
運用資産額の大小によっても、投資手法を変化させる必要があります。多い場合と少ない場合について、それぞれ考えてみましょう。
運用資産額が大きい場合は、投資の選択肢が狭まります。なぜならば、時価総額が小さい株に手を出せなくなるからです。
たとえば億単位のお金を運用することになれば、時価総額が十数億や数十億の会社に投資をするのは難しくなります。株を買い集めるのが難しくなってしまいますし、単なる投資目的でも「乗っ取り」と判断される可能性が出てきます。
また、大きなお金を運用するほど、大きな投資をして大きく儲けないと利益「率」は少なくなりますので、小さな投資をする意味も薄れてきます。そして大きな投資をした場合は、売るのも難しくなります。買い手が見つかりにくくなるからです。ですから売買の間隔も長くなりがちで、比較的長期の投資をする必要が出てきます。
一方、運用資産額が小さい場合は、投資の選択肢が広がります。
時価総額が小さい会社も買えますし、そのような会社への投資によって大きな利益「率」を出すこともできます。売るのも容易ですので、短期投資も長期投資も可能です。
株式投資も「諸行無常」
株式投資で長く勝ち続けるためには、「市場全体に合わせた変化」「株式投資に割ける時間に合わせた変化」「運用資産額に合わせた変化」が必要です。
株式投資も「諸行無常」ですので、それに応じて柔軟に変化することが、投資家にも求められるのです。
川合 一啓
株式会社ソーシャルインベストメント
取締役CTO