長期にわたってチェックするのがよい
そして、「値上がりが事前に予想不可能な場合」と「値上がりが事前に予想可能な場合」を見分けるためには、長期にわたって株価をチェックするのがよいでしょう。
短期であればあるほど、株価は偶然に左右された動きをします。しかし長期になればなるほど、株価はその企業の実態を反映するからです。
したがって、売った株が短期的に上がっている場合はまだ、偶然である確率が十分にあるといえます。自分の判断ミスに心当たりがないのならば、売却後の株価上昇はやはり単なる偶然であって予想不可能で、市場が間違った判断をして株価が上昇していると判断する余地があります。
しかし、長期的に株価が上昇しているならば、それは偶然ではなく、自分の判断ミスだったと認めたほうがよさそうです。長期になればなるほど株価はその企業の実態を反映しますので、その株価上昇は事前に予想できた可能性が高くなります。
よって、売った株のその後は、できるだけ長期にわたってチェックしたほうがよいということになります。長期間経って自分の予想以上に株価が上がっているならば、それは自分の判断ミスだと考え、売買手法を見直すきっかけにしたほうがよさそうです。
売ったあとも株価を長期観察し、自分の手法を磨いていこう
売った株のその後は、基本的にチェックしたほうがよいでしょう。「売った理由」が正しかったのか間違っていたのかを、検証するためです。
ただし、もし売った株が上がっていても、無条件に「売ったのはミス」だと考えるのは間違いです。それが事前に予想不可能な場合と予想可能な場合があり、前者の場合はミスだとはいえないからです。
そして、「値上がりが事前に予想不可能な場合」と「値上がりが事前に予想可能な場合」を見分けるためには、長期にわたって株価をチェックするのがよいでしょう。短期であればあるほど、株価は偶然に左右された動きをします。
しかし長期になればなるほど、株価はその企業の実態を反映するからです。
川合 一啓
株式会社ソーシャルインベストメント
取締役CTO