毎年恒例「SUUMO住みたい街ランキング」が今年も発表となりました。関心の高いランキングですが、発表されるたびに「本当に住みたい街なのか」という議論がされます。果たして、ランキング上位の街は誰が推しているのでしょか。みていきましょう。
恒例「住みたい街ランキング」…上位常連<横浜><大宮><吉祥寺>は誰が推しているのか?

「住みたい街」…実際に誰が支持をしているのか?

実際にどのような人が指示しているのかをそれぞれみていきましょう。

 

まず支持者の居住地でみていくと、「横浜」は神奈川県民から764点を集め、全体の52.0%を占めます。「大宮」は69.7%が埼玉県民、「吉祥寺」は73.4%が東京都民です。トップ3をみていくと、最も地元民からの支持が厚いのは「吉祥寺」。さらにトップ10についてみていくと、地元民からの支持が高い街は「浦和」(埼玉県民81.4%)「吉祥寺」「大宮」の順。一方で地元民からの支持率が低いのは、「東京」(東京都民48.5%)「品川」(東京都民49.8%)「横浜」の順でした。

 

また「横浜」は神奈川県民から932点を獲得。次点「武蔵小杉」は神奈川県民から395点を獲得しています。同じように「吉祥寺」は東京都民から740点を獲得。次点「恵比寿」は東京都民から589点を獲得しています。「大宮」は埼玉県民から775点獲得。次点「浦和」は埼玉県民から505点を集めています。

 

こうしてみていくと「横浜」は広域から支持を集める一方、神奈川県民のなかでも圧倒的なポジションを確立しているのに対し、「大宮」「吉祥寺」は地元支持型の街。ただそのポジションは圧倒的とはいえず、都下、県下には、ほかにも人気の街があり、群雄割拠といったところ。

 

次に年代別に街への支持をみていきます。

 

トップ3のうち、「20代」からの支持の割合が高いのが「大宮」で31.3%。「30代」は「横浜」で33.0%。「40代」は「吉祥寺」で43.0%でした。3世代の支持率で、4割を超えているのは「横浜」(40代が40.0%)、「東京」(20代が42.9%)、「浦和」(40代が41.3%)

 

「吉祥寺」が40代からの支持が厚いは、マガジンハウスが発行するライフスタイル誌『Hanako』の影響も大きいといわれています。いまの40代が20代だった1990年代後半から2000年代の初めにかけて、同誌では「吉祥寺」特集を年1回程度展開し、「吉祥寺=おしゃれな街」というイメージの確立に貢献。同誌で取り上げられたショップは人気を集めたり、Hanakoを片手に吉祥寺の散策を楽しんだり。この時の記憶から「いつか吉祥寺に住んでみたい」という憧れを持ち続ける40代は、いまだに多いと考えられます。

 

このように「街を推す人たち」の傾向をみていくと、住みたいという憧れにも傾向があることが分かりました。では、実際に「憧れの街にマイホームを実現する」となると、どれほどの費用になるのでしょうか。

 

「横浜」のある神奈川県西区の公示地価は坪単価平均532万6,764円。横浜駅周辺は坪単価779.1万円です。30平米の土地でも7,000万円超えです。

 

「大宮」のある埼玉県大宮区の坪単価は230万9,841円。大宮駅周辺は215.1万円です。30平米の土地で2,000万円ほど。現実的な価格です。

 

「吉祥寺」のある東京都武蔵野市の坪単価は363万8,496円。吉祥寺駅周辺は479.5万円です。30平米の土地で4,300万円ほど。少々、無理をすれば……といったところでしょうか。

 

憧れの街、マイホームを叶えるためのハードルも、街によってさまざまです。

 

[参考資料]

株式会社リクルート『SUUMO住みたい街ランキング2024 首都圏版』

国土交通省『標準地・基準地検索システム』