昇進を目指すことは、サラリーマンにとって給与を増やすための正攻法。まずは管理職になることが、第1の目標になります。しかし順調に出世コースを歩んでいたとしても、突如として、その道を外れてしまうことがあります。みていきましょう。
同期でも出世頭だったが…月収90万円・年収1,500万円<40代の勝ち組サラリーマン>まさかの降格&減給に悲鳴「なにかの間違いでは」

管理職になるとしたら…希望給与はいくら?

ビジネスコーチ株式会社が全国の従業員数500人以上の企業に勤める20歳以上の非管理職と管理職に対して行った『昇進・昇格に対するポジションおよび役職別の意識の差についての調査』によると、「経営陣から管理職になることを期待されている」と回答した非管理職は20.4%。さらに役職別に見ると、役職なしで16.6%、主任で25.6%、係長は29.3%でした。

 

また「職場にロールモデルがいる」と回答した人は非管理職で30.0%。これが多いのか、少ないのか、評価は分かれるところですが、7割が「社内に目指す人はいません」という状況は、少々悲しいものがあります。

 

そんな管理職のイメージを聞いていくと、役職なし、主任、係長ともに多かった意見は「大変」「しんどい」「めんどくさい」などのネガティブな回答がみられました。「いまどきの子は出世欲がない」とは昔からいわれていること。管理職に就くことをネガティブに捉えている人が多いのは、管理職側がマイナスの部分ばかりを見せているからかもしれません。

 

管理職などに出世したら、当然、給与もあがるもの。「課長に就くとしたら年収はいくらほしいか」の問いに対して、「平均1,000万円前後」。「部長に就くとしたら」では「平均1,500万円前後」でした。

 

実際にどれほどの給与をえているのか、厚生労働省『令和4年賃金構造基本統計調査』で確認していくと、課長(男性・平均年齢41.4歳)で月収49.5万円、年収で801.0万円。また大企業(従業員1,000人以上)に限ると、月収59.8万円、年収1,011.1万円と、希望が叶う水準でした。

 

部長職(男性・平均年齢52.8歳)では、平均月収59.3万円、年収926.6万円。大企業で月収73.7万円、年収1,215.2万円。大企業でも規模には届かないという水準です。大企業部長の平均的な賞与(月収の4.5ヵ月分)を手にできるとしたら、月収90万円を超えると、年収1,500万円超えが叶います。そんな夢のような給与を実現できている部長は、11.5%。部長と呼ばれている人たちの10人に1人という、まさに勝ち組の人たちです。