株価が過剰に高くなっているかもしれない
そして、そんなAI関連銘柄の株を買うならば、株価が過剰に高くなっていないかどうかにも注意が必要です。
そのような人気分野の銘柄は、異常に株価が高くなっていることがめずらしくありません。「社会を変える会社に投資をしたい」「この分野は伸びて大儲けできるだろう」という投資家の気持ちがその原動力となるのでしょうか。しかし、その状況下で株を買ってしまうと、大損をする可能性もあります。やはり、慎重な判断が必要となるのです。
1990年代後半に起きた「ITバブル」はその一例です。パソコンとインターネットの普及により「世のなかが変わる」と思った投資家たちが、IT関連分野の株価を高騰させました。しかし、やがてそのバブルは崩壊します。そして、その後ずっと当時の株価を超えられないIT企業もあります。バブル時にその株を買った人は、大損をしたのです。
わからないことに大きく賭けるのは危険
AIが本当に社会を変えるかどうかわかりません。
また、本当に社会を変えるようなAIの商用利用が実現したとしても、その企業がAIでどれくらい儲かるかどうかもわかりません。
そして、その企業の株を買うとしても、それが適正価格かどうかもわかりません。
わからないことに大きく賭けるのは危険ですので、AI関連銘柄への投資には慎重になったほうがよいでしょう。
川合 一啓
株式会社ソーシャルインベストメント
取締役CTO