トレードにおける選択肢は「買い」と「売り」の2つだけではありません。3つ目の選択肢とはどのようなことでしょうか? みていきます。
FXは「買い」と「売り」だけじゃない…初心者トレーダーが持っていない“3つ目の選択肢”とは【月利30%トレーダーが解説】 ※画像はイメージです/PIXTA

FXで「待つ」ということの重要性

「待てない」初心者トレーダー

FX初心者のなかには、常にポジションを持っていないと不安になってしまう人がいます。機会損失を避けたい一心で、相場の流れにかかわらずトレードしてしまう人は少なからず存在します。

 

為替市場には、トレードしやすい時期とトレードしにくい時期があります。株式市場や世界情勢の影響で、市場が混沌としている時期は非常に難しい相場になる傾向があります。明確な理由もない急な為替変動で、損失を被ってしまった人は多くいるでしょう。市場の乱高下でたまたま利益を出せる場面もありますが、長期的に見てそのような乱高下状態でのトレードは損失に結びつきます。

 

このように相場の動きには難易度の波が存在します。FXで継続的に利益を出すためには、相場の難易度をしっかりと見極めて、難しい局面でトレードせず、待つという選択肢を取ることが重要になります。

 

相場の雲行きが怪しいときはなにもせず待つことがあってもいいのです。

 

「待てる」プロトレーダー

実は、プロトレーダーはFXを行うにあたって、トレードしている時間よりもトレードチャンスを待つ時間のほうが長いのです。

 

プロトレーダーにとって、FXで利益を出し続けるためのコツは「勝率の高いトレードをし続けること」と考えています。勝率が高いトレードを続けていれば自ずと利益がついてくるという考え方です。そのため、プロトレーダーたちは数あるトレード手法のなかでも自分のトレードスタイルにあった手法を選択し、その手法が最大限に活かせる瞬間をひたすら待ち続けるのです。

 

一見、待つことは機会損失を促す行為だと思われがちですが、長期的に考えると非常に効率的な選択肢といえるのです。

じわじわ資産を減らす初心者トレーダー

待つという選択肢があるかないかでトレードの成績も大きく変わります。

 

機会損失を恐れる初心者トレーダーは、相場がどんな局面でもポジションを持とうとします。前述したとおり、相場には難易度の波が存在します。容易な相場では、トレンド方向さえおさえていれば誰でも利益を出せることがあります。逆に難易度の高い相場では、プロトレーダーでさえ利益を出せないことがあります。多くの初心者トレーダーは、自分のトレードスキルを考えることに精一杯で、相場の難易度を考えようとしません。

 

その結果、相場が難しい局面でもポジションを構築し、じわじわ損切りを重ねて資産を減らしてしまいます。特に容易な相場で偶然の利益を出したトレーダーは利益を出したときの感覚に陶酔し、いつでも利益を出すことができると勘違いする傾向があります。