相場の「環境認識」とは、トレードする前に現在の相場がどのような通貨強弱の流れがあるのかを確認し、相場の大きな波を把握するための作業です。プロトレーダーは、トレードを行う前に必ず環境認識を行うと、株式会社ソーシャルインベストメントの清水一喜氏はいいます。本記事では、プロトレーダーの環境認識のやり方について解説します。
「FXで稼げる人」がトレード前に必ず行う、2つのこと【月利30%トレーダーが解説】 ※画像はイメージです/PIXTA

プロトレーダーが行う「環境認識」とは?

環境認識を行うことによって、トレードの成功率は飛躍的に上昇するでしょう。

 

プロトレーダーであれば誰でも無意識に行っている環境認識ですが、実際になにをしているのか想像がつかない人も多いのではないでしょうか。

 

まずは、トレード成績が見違えるほど変わる環境認識の具体的な行動を解説します。プロトレーダーが環境認識として行っていることは、大きくわけて2つあります。

 

1.長期足のトレンドの全体像を把握

1つ目は、長期足を用いた相場の流れの全体像を把握することです。デイトレーダーであっても長期足のトレンドを必ず確認します。大きな相場の流れに乗ることは、1つひとつのトレードの勝率を上げることに大いにつながります。大きな流れに逆らわないということが、収益を上げるための簡単なステップであることを知っているからです。

 

プロトレーダーは、トレード前に必ず長期足のトレンドを把握し、大きな波に逆らわない方向で新規ポジションを探します。

 

2.短期足のテクニカルポイントを決定

2つ目は、短期足におけるテクニカルポイントを決めることです。プロトレーダーは、短期足にトレンドラインや水平線を引くことによって、直近のテクニカルポイントを把握します。

 

わずか数分で終わる環境認識ですが、トレードにおける効果は絶大です。自分よがりのトレードを極限まで減らすことができるので、自ずとトレード成績が向上するのです。

環境認識を行うことでトレーダーの収益性が高まるワケ

プロトレーダーがFXで大きな利益を出している理由のひとつが、環境認識なのです。

 

相場の環境認識は、第三者目線でチャートを見ることができます。トレードにおいて、俯瞰した状態でチャートを見ることは重要なことです。

 

しかし、多くの人は第三者目線で相場を分析することが大切であると知りながらも、自分勝手な思い込みによる相場分析を行ってしまうのです。「こうなれば自分にとって都合がいい」という考えが少しでもあると、誤ったチャート分析をしてしまう可能性があります。

 

環境認識を行うことは、そのような自己都合の思考を事前に防止することができるので、自ずとトレードの成績が上がるのです。プロトレーダーは、環境認識ほどコストパフォーマンスがよく、トレードを円滑に進める分析はないと確信を持っており、いかなる相場でもトレードする前に環境認識を欠かさず行うのです。