2.「暗号資産」と「先物/オプション」は、年代が上がるほどリスクが高いと感じる人が増える傾向が顕著
特にリスクが高い投資の割合を年齢別に集計してみると、全体の割合が1位の「暗号資産」、2位の「先物/オプション」は、年齢上昇とともに割合が上昇していく傾向が顕著に見られました。3位の「FX」も同様の傾向は見られますが、「暗号資産」と「先物/オプション」ほどは強くありません。
また全体的に水準は低くなりますが、「CFD」と「不動産売買」、「バイナリーオプション」も、年齢上昇とともに割合が上昇していく傾向が見られました。これに対して「株式投資」「投資信託」「運用型の保険」「債券」は、年齢が上昇しても割合は上昇しない、あるいは、むしろ下落する傾向が確認できます。
3.暗号資産にリスクを感じる理由1位は「大きな損失が発生するリスクがありそうだから」、2位は「信頼できる情報が少なく、誤情報に惑わされそうだから」
特にリスクが高い投資として「暗号資産」を回答した人を対象に理由を質問したところ、1位は「大きな損失が発生するリスクがありそうだから」の60.6%、2位は「信頼できる情報が少なく、誤情報に惑わされそうだから」の28.6%、3位は「市場の変動が激しいと感じるから」の28.4%となりました。
4.先物/オプションにリスクを感じる理由1位は「大きな損失が発生するリスクがありそうだから」、2位は「専門性が高く高度な知識が必要になりそうだから」
特にリスクが高い投資として「先物/オプション」を回答した人を対象に理由を質問したところ、1位は「大きな損失が発生するリスクがありそうだから」の63.8%、2位は「専門性が高く高度な知識が必要になりそうだから」の34.5%、3位は「市場の変動が激しいと感じるから」の28.2%となりました。
5.FXにリスクを感じる理由1位は「大きな損失が発生するリスクがありそうだから」、2位は「市場の変動が激しいと感じるから」
特にリスクが高い投資として「FX」を回答した人を対象に理由を質問したところ、1位は「大きな損失が発生するリスクがありそうだから」の65.3%、2位は「市場の変動が激しいと感じるから」の33.1%、3位は「専門性が高く高度な知識が必要になりそうだから」の28.3%となりました。
暗号資産について安心して情報収集できる環境づくりが課題
今回の調査結果からは、投資未経験者がリスクを感じやすい投資が「暗号資産」と「先物/オプション」、「FX」に多いことが分かりました。特に「暗号資産」と「先物/オプション」では、年齢が上がるほどリスクを感じる人の割合が増加する傾向が顕著にみられるのが特徴です。
これらの投資にリスクを感じる理由としては、「大きな損失が発生するリスクがありそうだから」が共通して1位でした。なお「暗号資産」については、他の投資では割合が比較的低い「信頼できる情報が少なく、誤情報に惑わされそうだから」が2位になっており、正確な情報収集に不安を感じやすいことがうかがえます。