果たして将来、年金はどれくらいもらえるのでしょうか。「なんだかんだ大丈夫だろう。国はなんとかしてくれる…」とたかを括っていると、とんでもない目に遭うかもしれません。国の制度が変わることで、「もらえる金額」や「支払う金額」がガラリと変わってしまうケースがあるのです。本記事では「日本人の年金」について見ていきます。
両親の年金「約28万円」でも厳しいのに…「働き続けるしかない」将来の年金額 (※画像はイメージです/PIXTA)

年金って実際いくらもらえるの?

書籍『目指せ自立女子! 23歳からの不動産投資術』では、以下のように計算されています。

 

“20歳から10年間、平均年収400万円で会社勤めをした後、

 

①平均年収400万円のまま会社員を続けて、60歳まで勤めた場合

②そのまま会社員を続けて、31歳から60歳までの平均年収が1000万円だった場合

③31歳でフリーランスあるいは専業主婦等になり、国民年金に切り替わった場合

 

それぞれの年金の受取額を試算すると、①は165万円(月13万7500円)、②は年間約240万円(月20万円)、③は100万円(月およそ8万3000円)です。”

 

平均年収が400万円の場合で、年間165万円。平均年収が1,000万円でも、年間240万円。ゆとりある生活どころか、まともな生活ができるかどうか、非常に不安になる金額ではないでしょうか。

 

もちろん年金生活になるまでに、貯蓄が増えているかもしれません。しかしあくまで「年金生活」にこだわると、とてもではないが生活できない可能性すらあるかもしれません。

 

「老後2,000万円不足」問題の後、「人生100年時代」という言葉が流行しました。厚生労働省のホームページには、「人生100年時代」について以下のように掲載されています。


“(人生100年時代構想会議中間報告より引用)

 

ある海外の研究では、2007年に日本で生まれた子供の半数が107歳より長く生きると推計されており、日本は健康寿命が世界一の長寿社会を迎えています。

 

100年という長い期間をより充実したものにするためには、幼児教育から小・中・高等学校教育、大学教育、更には社会人の学び直しに至るまで、生涯にわたる学習が重要です。

 

人生100年時代に、高齢者から若者まで、全ての国民に活躍の場があり、全ての人が元気に活躍し続けられる社会、安心して暮らすことのできる社会をつくることが重要な課題となっています。”

 

暗に「働き続けてください」と言われている?……というようにも感じられますが、この「元気に活躍し続け」るという方針に従うと、実際、制度的にも得をするようになっています。