老後に向けて、資産形成のラストスパートとなる50代。しかし思い通りに老後資金を貯められず、万事休す……しかし平均的な退職金を受け取ることができれば大逆転となり、悠々自適な老後生活がスタートさせることができます。ところが、そんな幸せな毎日も一気に崩壊することがあるようです。みていきましょう。
月収48万円・大卒会社員「定年退職金2,000万円」で意気揚々も〈老後崩壊〉の想定外「何かの間違いでは」 (※写真はイメージです/PIXTA)

悠々自適な老後生活の崩壊パターン③退職金を投資

アドバイザーナビ株式会社による『退職金に関する調査』によると、「退職金の一部を運用している」と39.8%が回答。「全額運用している」と合わせると、約47%が退職金を増やそうとしていることが分かります。

 

資産運用にはリスクはつきもの。元本割れもゼロではありません。金融広報中央委員会『令和4年 家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査]』によると、「金融資産の残高が前年よりも減った」と回答したのは、60代で26.8%、70代で32.6%。その額は平均で3割ほどだといいます。「資産減」が連続すると、2,000万円の退職金も数年ですっからかん、という可能性も考えられます。退職金を運用することは有効でも、どれほどリスクを取るかは、十分に検討する必要があります。

 

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老後生活が崩壊してしまう、想定外の3つのパターン。どれも起こりやすいものではありますが、すべて事前に対策を講じることができるものです。万全な準備で、定年後は悠々自適な生活を送りたいものです。

 

[参考資料]

ベンチャーサポート相続税理士法人『老後資金と働き方に関する調査』

厚生労働省『令和5年就労条件総合調査』

生命保険文化センター『生命保険に関する全国実態調査』

一般社団法人住宅リフォーム推進協議会『2022年度住宅リフォームに関する消費者実態調査』

アドバイザーナビ株式会社『退職金に関する調査』

金融広報中央委員会『令和4年 家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査]』