価格が高騰したビットコインへの投資…「いまからでも遅くない」といえるワケ
2024年は、ビットコインの新規発行量が半減する4年ごとのイベントで、バブルの周期としても意識される「半減期」を控えており、ここからさらに価格が上昇することが期待されています。
2023年には欧米を中心に大手金融機関による暗号資産関連事業への参入も進み、今回は金融市場からより多くのお金が暗号資産市場へ流れることで、ビットコインの価格が高騰する可能性があります。
また来年は、金融市場でも世界的な金融緩和への転換が意識され、株式を含めて強気の予想が増えることが考えられます。そのようななか、ポートフォリオの一部としてビットコインなどの暗号資産を検討している人も多いでしょう。一方、ビットコインのボラティリティを警戒して、なかなか踏み出せない人もいると思います。
ビットコインのボラティリティリスクを軽減しながら、安定的にリターンを得る方法として、おすすめなのが「つみたて投資」です。
つみたて投資は、株式や投資信託でも一般的な手法として知られています。毎月決まった日付、決まった金額でビットコインなどの暗号資産を購入する手法です。これにより、短期的な価格変動に振り回されず、中長期的に利益を稼ぐことができます。
実際に、2021年1月から毎月1日に2万円ずつビットコインを3年間積み立てた場合を見てみましょう。
2021年はすでにビットコインが上昇トレンドに乗っていた時期で、上昇前からつみたてを始めなければ遅いと思われるかもしれません。しかし、赤ラインの累計BTC評価額の推移をみると、確かに2022年には青点線の購入累計額を大きく下回るタイミングがあるものの、2023年に入ってからの上昇でリターンがプラスに転じていることがわかります。
このように、つみたて投資では価格下落時にもビットコインを定期的に購入し続けることで、将来的な値上がり益を享受することができます。特にビットコインなどの暗号資産は、市場としてはまだまだ発展途上であるため、中長期的な運用を前提とするつみたて投資と相性が良く、早くはじめるほど大きなリターンが返ってくる可能性が高まります。
コインチェックをはじめ、国内の暗号資産取引所ではビットコインなど暗号資産のつみたて投資サービスを提供していますので、2024年以降に来るであろう「次の成長期」に向けて利用を検討してみると良いでしょう。
松嶋 真倫
マネックス証券 マネックス・ユニバーシティ
暗号資産アナリスト