妻が抱く夫への不満…お金の使い方、生活態度、家事、収入
結婚してから、ずいぶんと経った熟年夫婦。新婚だったころは、「ずっと恋人のような関係でいよう」などと夫婦で話していたのに、今となっては……。お互いに不満を抱えていることも多いかもしれません。
株式会社オーネットが行った『パートナーに対する「感謝」と「不満」に関する意識調査』によると、男女ともに「不満なし」が最も多く、男性で32.7%、女性で27.7%と、3~4人に1人の割合。結婚歴の長い人にとっては、「えっ、不満がないなんて……奇跡」と絶句する結果かもしれません。
「夫」→「妻」の不満で多いものを見ていくと、「口うるさい」がトップで20.5%。「お金の管理・使い方に不満」15.9%、「生活がだらしない」14.7%、「よくケンカになる」13.6%、「自分の趣味嗜好への理解がない」12.8%と続きます。
「妻」→「夫」の不満はどうでしょう。「お金の管理・使い方に不満」が最も多く22.6%。「生活がだらしない」19.1%、「家事(育児)に協力的でない」17.4%、「収入が良くない」16.2%、「話を聞いてくれない」14.0%と続きます。
男女によって抱く不満に感じるポイントは異なり、妻は夫に対して「収入」について不満を抱く人が多いのも特徴です。またパートナーへの感謝について、結婚年数による差が大きい項目としてあがったのも「収入」。結婚1~4年目では4.1%に対し、年々割合は増加、結婚15年目以上は9.6%と2倍以上となりました。
なんだかんだいって、「稼ぐ夫は感謝される」ということです。結婚15年目というと、男性では40代後半に差し掛かる頃でしょうか。厚生労働省『令和4年賃金構造基本統計調査』によると、40代後半のサラリーマン(正社員)の平均給与は月収で39.5万円、中央値は36.3万円。年収は平均652.0万円です。
「自分の給与、平均以下……」というのなら、妻は「旦那の給与、安っ!」と不満を抱いている可能性も。ほかのところでリカバリーに努めないと、夫婦円満にはほど遠いかもしれません。