Aさんの家族構成
Aさんは都内に住む、40歳の広告代理店に勤めるサラリーマンです。現在は賃貸マンションに住んでいますが、子供も3歳になり、今後のことも考え、そろそろマイホームを購入しようと考えるようになりました。
<家族構成>
Aさん 40歳 サラリーマン 年収900万円
妻 38歳 専業主婦
子 3歳
希望どおりのマンションを見つけるも…想定外の結果となった住宅ローン審査
購入物件について
・物件価格7,000万円
・頭金充当1,400万円
購入価格5,600万円について住宅ローンを利用
借入条件
・借入5,600万円(頭金1,400万)
・変動金利0.4%
・借入期間30年
・月々返済16万5,101円
・借入総額5,943万6,360円
Aさんは、希望どおりの物件を探すことができました。いつだったかの住宅ローンセミナーで聞いた「不動産購入には、物件価格の2割を頭金で入れましょう!」という謎ルールを忠実に守り、1,400万円の頭金を準備しました。
準備は万端です。住宅ローンを利用しようと、銀行の担当者から住宅ローン事前審査を受けます。ところが、予期せぬ事態が……。
住宅ローンの事前審査が否認となったのです。
無理のない借入額だったはずが…
住宅ローンは、契約者の年収によって借入可能な金額が異なります。
金融機関によってさまざまですが、およそ年収の7倍のローンを組むことができるとされています。Aさんの年収は900万円。頭金を考えると、今回購入予定の物件は借入希望額の範囲内となるはずです。
借入額について
・900万円×7=6,300万円(住宅ローン借入限度額)※金融機関によって差があります
・マンション価格7,000万円-1,400万円(頭金)=5,600万円(借入予定額)
↓
借入予定額(5,600万円)が、借入限度額(6,300万円)を上回っていないため審査は通るはず
しかし、Aさんは審査に通りませんでした。審査の結果に驚いたAさんは、銀行に連絡をしてみましたが「総合的な判断によるもののため、個別の回答はできません」と、理由は教えてもらえませんでした。そこでFPへ相談に乗ってもうことにしました。