誰もが不安になる老後。その不安を少しでも和らげるためにも必要なのは「お金」。コツコツと資産形成を進め、自身でも「大丈夫」といえるだけの資産を築くことができたから、60歳の定年でスパッと仕事を辞める……そんなサラリーマンの勝ち組を目指したいものです。しかし、どんなに完璧なマネープランであろうとも、一瞬で崩壊してしまうことがあります。みていきましょう。
月収43万円「59歳の勝ち組サラリーマン」退職金1,700万円、年金月17万円、完璧な老後プランが突如破綻「こんなはずでは」と悲鳴のワケ (※写真はイメージです/PIXTA)

お金の心配は一切なし「完璧な老後プラン」だったが…

老後の準備も万全と、60歳定年で退職をする、サラリーマンの勝ち組たち。しかし、完璧な老後プランが「想定外の出来事」で突然破綻し「こんなはずでは!」と悲鳴……果たして、男性の身に何が起きたのでしょか。その答えは「母の介護」。自宅での転倒をきっかけに、要介護になったのだといいます。

 

厚生労働省『令和4年 国民生活基礎調査』によると、介護が必要となった原因で最多は「認知症」で16.6%。「脳血管疾患(脳卒中)が16.1%で第2位。そして「骨折・転倒」が13.9%と第3位。高齢者の自宅での事故。入院による筋力の衰えで、自力歩行が困難に……よくあるパターンだといいます。

 

主な介護者は、同居人が45.9%。その内訳は、トップが配偶者で全体の22.9%。子が16.2%、この配偶者が5.4%と続きます。すでに父(母)が亡くなり、母(父)が要介護となった場合、子どもが介護者となるのは自然なことかもしれません。

 

男性の母親は現在要介護2。「生活のすべてに介助が必要ではないものの、家事や食事、排せつといった日常生活動作の一部に見守りや介助が必要な状態」です。要介護2の介護時間は、「必要なときに手を貸す程度」が最も多く45.0%。「ほとんど終日」が17.0%、「2~3時間」が16.4%、「半日程度」が12.3%と続きます。

 

定年まで間近という現在、介護サービスを使い、なんとか定年までは走り切る予定。ただそのあとは、母親の介護に時間を割く毎日が続くだろうと男性。「母は80歳を超えていたけど元気で……こんなに早く介護が必要になると思わなかった」「仕事を辞めたら、それまで我慢していた分、羽を伸ばそうと思っていたけど、当分ムリですね」と綴っています。

 

要支援・要介護認定は「70~74歳」で5.8%ですが、「75~79歳」で12.1%、「80~84歳」で25.8%、「85歳以上」で59.8%と、75歳を境に急増します。男性の母親ように「元気だったのに……」という人が、ある日、突然介護が必要になることは珍しくないのです。

 

どんなに完璧な老後プランでも、避けては通れない「親の介護問題」。万が一、介護が必要になったらどう対応するのか、在宅か、それとも施設か、認知症を発症したらどうするのか……健康なうちにしっかりと親子で話し合っておくことが重要です。