台地と臨海部の両方を併せ持つ品川区。今回はそんな品川区の住みやすさに関するデータを大公開します。人口密度や治安の良さ、独自の子育て対策など詳しく見ていきましょう。
品川駅は「港区」にあるが…「東京都品川区」住みやすさをガチ評価【データで紐解く東京⑧】 (※写真はイメージです/PIXTA)

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品川区を6つの視点でガチ評価

品川区の治安(★5/3.5)

[図表2]

 

刑法犯認知件数総数のデータを見ても、火災・侵入窃盗のデータを見ても、14区内上位の治安の良さを誇るこの地域。埼京線の停車駅で都心へのアクセス抜群な大崎駅や、都内でトップレベルの乗車人員がある品川駅の周辺は、比較的、治安が良くない傾向にあるものの、その他のエリアに関してはかなり穏やかだと言えるでしょう。

 

品川区の子育て環境(★5/3)

[図表3]

 

14区内でもかなり充実した子育て対策が行われている品川区。特に、情報発信の面で優れており、2007年からほぼ毎年のペースで開催されている「品川子育てメッセ」では、品川区の子育て情報が一堂に会するので、慣れない子育ての中でも確実に必要な情報を得ることができます。「しながわパパママ応援アプリ」も配信されており、子育てに役立つコラムや区内の施設マップ、イベントのお知らせなどをスマホ一つで確認可能です。

 

品川区の医療(★5/3)

[図表4]

 

医療施設数や医師数は14区内の平均的な値を示しています。一方で特筆すべきは、子ども向けの医療費助成。区内在住の中学生は、保険診療のうち自己負担分を区が助成してくれるため、実質医療費がかかりません。また、高校生(18歳到達後最初の3月31日)までの子どもは、食事療養費を含む入院医療費が助成されます。

 

品川区の自然環境(★5/3)

[図表5]

 

緑はもちろん、東京湾に面した土地を利用した水を楽しめる公園が多くあります。広大な敷地を持つ「しながわ区民公園」や「東品川海上公園」をはじめ、ユニークな遊具がある公園も多く、ファミリー層に人気。「大森貝塚遺跡庭園」、「池田山公園」など、歴史や伝統の中で自然を感じられる公園もあり、幅広い年齢層の人々の憩いの場となっています。

 

品川区の買い物・娯楽(★5/2)

[図表6]

 

小売事業所数は14区内では少ないものの、約400の店舗が軒を連ね、平日でも1万人以上が訪れる「戸越銀座」や、800mにわたる開閉型のアーケード商店街「武蔵小山商店街パルム」など、活気あふれる商店街が有名。京浜急行本線・北品川駅から青物横丁駅近くの旧東海道沿いには、多数の神社仏閣や幕末の歴史を伝える史蹟が残っており、美観にも配慮した街並みは名所の一つになっています。

 

品川区の住まい(★5/3)

[図表7]

 

全体の約40%が持ち家を所有、約15%が一戸建てというデータは、14区内の順位で見ると、極めて平均的。中古戸建の平均価格は比較的高い傾向にあり、反比例するように中古マンションの平均価格は比較的安価であることから、中古の場合、戸建て需要の方がやや高いことが分かるでしょう。大崎や五反田など再開発された地域を中心に新築マンションも多く造られています。

品川区の資産価値ランキング2023

※用途区分:住宅地

(出典:国土交通省「国土交通省地価公示・都道府県地価調査」)
[図表8](出典:国土交通省「国土交通省地価公示・都道府県地価調査」)

 

JR五反田駅から大崎駅にかけてのエリアや、品川駅に近い御殿山などの一帯、JR山手線の新駅「高輪ゲートウェイ駅」周辺では再開発が進んでおり、人口増加や地価の上昇につながっています。特に、山手線沿線は利便性が高く、商業施設が集積しているため、収益性が良好でしょう。

 

タワーマンションの整備が進んだ五反田・大崎エリアでは、成熟した住宅地としてリセールバリューの向上が見られます。利便性の向上や商業施設などのさらなる集積も期待され、今後の資産性・収益性の向上が見込まれる街と言えるでしょう。

 

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