ひと昔であれば、中学受験をするというのは特別なことでしたが、昨今は「普通の家庭」でも「子どもは私立中学校に通っています」というケースも。ただネックになるのは、やはり公立よりも高い学費。もし家族が一体となって中学受験に挑んでいるときに「夫、急逝」なんて悲劇が起こったら……やはり経済的に諦めたほうがいいのでしょうか。考えてみましょう。
月収46万円・45歳夫が突然死…号泣する妻は、ふと考えた「子どもの中学受験、どうしたらいいかしら?」 (※写真はイメージです/PIXTA)

夫が亡くなっても「子どもの中学受験」は諦めなくてもいい?

やはりお金がかかる私立中学校。クラスの子たちは、ある程度「裕福な家庭」だと考えられますが、

 

ーー飛びぬけた金持ちもいるけど、ほとんどが普通の家

 

そんなつぶやきも。もちろん学校にもよりますが、いまや子どもを私立中学に通わせることは、特別なことではないようです。また、こんな投稿も

 

ーー夫を亡くした母子家庭だけど、子どもを私立中に通わせてる

 

40代の夫を亡くしたという女性。子どもが中学受験を目指しているなかの悲劇だったといいますが、受験を諦めず、子どもは志望校に合格。現在は「学費含めて生活費は遺族年金やらなんやらで賄えている」といいます。

 

母子家庭、実際に公立に比べて学費の高い私立中学に通わせることはできるのでしょうか。仮に夫は大学卒業後、一般企業に就職し、ずっと平均的な給与を手にしてきたサラリーマンで、45歳で亡くなったとします。このとき、同い年の妻が手にする遺族年金を考えてみましょう。

 

まずは遺族基礎年金。18歳未満が子どもが1人だとすると、年間102万3,700万円です。

 

次に遺族厚生年金。夫が亡くなった際の給与は月収で46万円、年収は756万円。この時点で65歳になったらもらえる厚生年金は年74万円ほどです。遺族厚生年金の受給額は、死亡した人の老齢厚生年金の報酬比例部分の4分の3ではありますが、報酬比例部分の計算において、厚生年金の被保険者期間が25年未満の場合は25年として計算。結果、遺族厚生年金は年57万9,600円ほどになります。さらに「中高齢寡婦加算」の年59万6,300円も。

 

この妻が手にする遺族年金は、合計年220万円ほど。1ヵ月あたり18万3,000円ほどになります。

 

さらに「児童手当」などの公的な支援も合わせると、月20万~23万円程度は期待できます。またこれらはすべて非課税。まるまる生活費に充てることができます。賃貸であればここから家賃を払い、月12万円ほどの学費+教育費を払い……と考えると、家計はギリギリ。しかし住宅ローン返済中であったなら、通常は夫が亡くなったことでローンは免除(完済)。家賃の心配はなくなり、私立中学に通う余裕が出てきます。

 

ーーえっ、夫が…

 

子どもが中学受験に向けて頑張っているなかの突然の不幸。このまま中学受験を目指していいのかどうかと困惑しそうですが、条件付きにしろ、遺族年金+αで子どもを私立中学に通わせることはできそうです。実際には夫の生命保険があったり、貯蓄があったりと、余裕がある場合も。それらを合わせてマネープランを考えていけば、当面の心配はなさそうです。