必死に働いても、老後生活を支えるに十分とはいえない年金額。定年後、夫の年金を頼りに暮らしていた専業主婦の女性は、夫の急逝で生活が一変。受給できる年金額が大きく目減りすることを知り、困り果ててしまいました。FP Office株式会社の久保雅巳FPは、Bさんにどのような助言を行ったのでしょうか。みていきます。
年金“月23万円”の60代夫婦、67歳夫の急逝で年金受給額が激減…66歳の妻「もう、ムリ」【FPの助言】 (※写真はイメージです/PIXTA)

FPの助言…「月々の収入」と「資産」を増やす

対策2.パート・アルバイトなどで働く

ご主人を亡くし孤独感に襲われていたBさん。ご主人が転勤族ということもあり、なかなか一つの場所に長く住むことがなくご近所付き合いもあまりありませんでした。そこで筆者は、「収入を得ること」と「コミュニティづくり」の2つを目的にパート・アルバイトを始めることを提案しました。

 

老後からでも、可能な範囲で働くことで生活はより安定します。たとえば時給1,000円で週3日、1日5時間のアルバイトで働くと、月に6万円の収入となります。これにより、働けるあいだは年金だけでは不足する生活費を補うことができます。

 

65歳以降も人生は続いていきます。その間に物価上昇による実質的な資産の減少のほか、病気やけがで大きな金額の支出が生じるなど、突発的にお金が必要となることもありえます。

 

不測の事態に備えるためにも、アルバイトなどで毎月収入を得ることには一定の有効性があるでしょう。

 

また、老後に懸念されるのはお金の問題だけではありません。特に趣味もなく、毎日をほぼ家だけで過ごしていると、社会的に孤立してしまうことや、体力の低下が著しく進むほか、認知症の発症が早まることもあるようです。

 

就労によって社会とのつながりや人間関係のほか、健康や認知機能を維持できるなど、収入を増やす以外のメリットもあります。定年後、家にこもりがちの生活になりそうというのであれば、生活費などの不安がなくても週に数回、短時間のアルバイトをするのもいいでしょう。

 

対策3.いまある資産を運用する・まとまったお金で資産運用する

3つ目には、夫Aさんがのこしてくれた遺産と生命保険金の2,000万円を有効活用することを提案しました。運用期間が長期で取れる場合は長期、つみたて、分散投資による複利効果を活用することが有効ですが、まとまった資金がある場合一括投資も検討すべきです。