住宅ローンの理想的な返済比率は20~25%程度、また金融機関がローン審査の目安とする返済比率は30~40%程度といわれています。しかし、たとえ「理想的な返済比率」の範囲内であっても審査にとおらない場合があると、FP Office株式会社の森幸江FPはいいます。具体的な事例から「住宅ローン審査で金融機関が重視するポイント」をみていきましょう。
年収950万円だが…銀行員「残念ですが、貸せません」31歳エリート商社マン、4,500万円の住宅ローン〈謝絶〉のワケ【FPが解説】 (※写真はイメージです/PIXTA)


状況次第では再審査に臨める場合も十分ある

住宅ローンの手続きは一般的に「申込」⇒「審査」⇒「ローン契約」⇒「融資実行」の流れで行われますが、必要があれば「申込」の前に金融機関に相談することも可能です。

 

頭金や借入金額等の資金計画に関することや、転職予定・単身赴任予定などの事情がある場合など、不安や疑問がある場合には、事前に相談をしておくと安心です。住宅ローンの取り扱いについて確認、納得したうえで、申し込むタイミングを判断しましょう。

 

なお、Aさんのように、住宅ローンの審査に落ちた理由が「総合的判断に基づいて」と言われた場合でも落ち込むことはありません。自分の収入や信用情報、借入希望額、返済負担率などあらゆる項目を確認してみてください。状況によっては再度審査に臨める可能性もあるため、まずはしっかり準備しましょう。

 

 

森 幸江

FP Office株式会社

ファイナンシャルプランナー