夫婦はいつまでも一緒に……しかし、どちらかが介護を必要となり、自宅での生活が難しくなったとき、老人ホームへの入居がひとつの選択肢になるでしょう。しかし「夫婦は一緒でなければならない」ということにこだわると、共倒れになるケースも。みていきましょう。
年金夫婦で月31万円だったが…認知症の夫に、介護疲れの妻「老人ホーム」に救いを求めるも共倒れ「もう、あなたとは一緒にいられない」 (※写真はイメージです/PIXTA)

要介護の夫と、介護をする妻が一緒に老人ホームに入居…最適解と思っていたが

認知症の夫の介護。その症状が進んでいくと、介護をする妻の負担は大きくなります。とても在宅での介護は難しい……そうなった場合、施設への入居がひとつの選択肢になってくるでしょう。しかし、

 

――夫をひとり施設に入れるなんて……できません!

 

そう考えてしまう人もいるでしょう。そこで検討したいのが「住宅型有料老人ホーム」です。必要に応じて外部の介護サービスを利用するスタイルで、すべてではありませんが、健康な人でも、夫婦でも、認知症でも入居OKという施設も多くあります。このような施設であれば、「夫をひとりにさせたくない」という悩みも一気に解決。夫婦一緒の生活を続けながら、介護サービスも受けることができ、精神的にも肉体的にも楽になるでしょう。

 

気になる費用は入居一時金が0~400万円程度、月額費用が10万~20万円程度。施設によっては、夫婦での入居でも年金だけで月額費用を賄えるということも可能。経済的にも問題なし、といったところでしょうか。

 

――あなた、私たちはずっと一緒よ

 

しかし夫婦が一緒にいられるというメリットは、一方でデメリットにもなります。居室は完全なプライベート空間。そこに介護スタッフはおらず、なにか助けが必要であれば都度、呼ぶ必要があります。基本的に24時間体制ではなく、またケアサービスを増やせば、その分費用はアップします。「あれ、家で介護していた時と比べて、それほど負担が減っていない、しかも経済的負担はそれ以上……」、そんなケースは珍しくなく、夫婦共倒れ……ということも考えられます。

 

――もう、無理! もう、あなたとは一緒にいられない

 

90日以内の解約であれば、払い込まれた前払金は入居していた期間分の日割り家賃を引いて返還されます。「想像と違った……」というのであれば、早めに解約を検討したほうがいいでしょう。

 

夫婦はいつも一緒に。確かにそれは理想ではありますが、それがいつでも正解とは限りません。自身のこれからの生活もじっくり考えて、最適な回答を探すことが重要です。