3.投資家が多く使っているテクニカル分析の1位はチャートパターン分析で42.9%、2位はローソク足分析の34.3%、3位はダウ理論の33.6%
重視しているテクニカル分析について具体的に質問したところ、投資家が使用している割合は以下のような結果になりました。
2位:ローソク足分析(ヒゲ/つつみ足/明けの明星など) 34.3%
3位:ダウ理論 33.6%
4位:エリオット波動理論 30.0%
5位:ギャン理論 27.9%
6位:移動平均線(グランビルの方を区を含む) 25.7%
上位には、王道的な分析手法、分析理論が並ぶ結果となりました。とくにチャートに現れるパターンから将来の相場推移を予測するチャートパターン分析が、2位以下を大きく引き離して1位となりました。
4.テクニカル分析を行う人は短期取引を行う人が多く、ギャン理論/エリオット波動理論/ダウ理論使用者はその傾向が特に強い
上のグラフは、投資における取引スパンについて、テクニカル分析を行っている人と行っていない人に分けて集計したものです。数分/数時間の短期取引、数日/数週間の中期取引、数ヶ月/数年の長期取引は、それぞれ以下のような割合になりました。
- 短期取引:37.1%
- 中期取引:30.0%
- 長期取引:32.9%
- 短期取引:13.3%
- 中期取引:15.4%
- 長期取引:71.3%
この結果からは、テクニカル分析を行っている人は長期取引の割合が減り、短中期取引(特に短期取引)の割合が増えていることが読み取れます。
上のグラフは、投資における取引スパンを、投資家が使用している割合が1位~6位だったテクニカル分析毎に集計したものです。このグラフを見てみると、テクニカル分析の手法によって取引スパンに差があることが読み取れます。
この中で短期取引が最も多い割合となったのは「ギャン理論」で56.4%、僅差で2位が「エリオット波動理論」の54.8%、3位が「ダウ理論」の51.0%となっています。逆に、短期取引が極端に少なかったのは「移動平均線(グランビルの法則を含む)」で16.6%という結果でした。
テクニカル分析が投資成果に対する満足度向上につながる可能性
今回の調査結果からは、投資家のテクニカル分析の活用状況が見えてきました。
投資家のうちテクニカル分析を行っているのは42.7%で、テクニカル分析を行っている人はポジションの保有期間が短くなり、かつ、投資成果に対する満足度が高くなりやすいことが推測できます。
また、最も人気のテクニカル分析はチャートパターン分析で、投資家の42.9%が重要視しているという結果になりました。
チャート形状から将来の相場展開を予測するチャートパターン分析はシンプルなので、チャートを分析する際に活用しやすい側面があるのかもしれません。