調査サマリー
今回実施したアンケート調査の結果から得られた主な考察は、以下の通りです。
1.投資判断にテクニカル分析を活用している人は42.7%
2.チャートを最重要視する投資家は満足度が高くなる傾向
3.投資家が多く使っているテクニカル分析の1位はチャートパターン分析で42.9%、2位はローソク足分析の34.3%、3位はダウ理論の33.6%
4.テクニカル分析を行う人は短期取引を行う人が多く、ギャン理論/エリオット波動理論/ダウ理論使用者はその傾向が特に強い
◆調査の実施概要
調査機関 :自社調査
調査方法 :インターネット調査(株式会社ジャストシステム「Fastask」)
対象エリア:日本全国
対象者 :「現在、投資に取り組んでいる」と回答した20歳以上の男女
調査期間 :2023年6月1日~6月2日
有効回答 :328名※
※20〜29歳が66名、30〜39歳が66名、40〜49歳が65名、50〜59歳が65名、60歳以上が66名。各年代均等となるようにサンプルを取っています。
◆主な調査結果
以下、主な調査結果を具体的な数値とともに紹介していきます。
1.投資判断にテクニカル分析を活用している人は42.7%
投資判断をするために行っている分析方法について質問したところ、テクニカル分析を行っている人の割合は42.7%、テクニカル分析を行っていない人の割合は57.3%でした。テクニカル分析を活用している投資家は少なく、活用していない人の方が多数派のようです。
2.チャートを最重要視する投資家は満足度が高くなる傾向
上のグラフは、投資判断において最も重要視している要素別に、直近1年間の投資成果に対する満足度を集計したものです。「非常に満足/やや満足」と回答した人の割合が最も多かったのは、「情報(経済ニュース/企業の業績など)」を最重要視する人で47.9%、「チャート」を最重要視する人は僅差で2位の47.5%となりました。
また、「チャート」を最重要視する人については、「非常に満足」と回答した人が14.6%と最も多いのが特徴です。テクニカル分析によって投資の満足度が上がりやすいことが読み取れます。
上のグラフは過去に公開した分析結果の再掲で、投資判断をするために行っている分析方法別に、直近1年間の投資成果に対する満足度を集計したグラフです。
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これによると、「非常に満足/やや満足」と回答した人の割合が最も高いのは、「テクニカル分析」を行っている人の55.7%でした。こちらの結果からも、テクニカル分析の有効性を確認できます。