初めての東京五輪から50年以上が過ぎ、東京ではあちらこちらで大規模な再開発が進行中。それに伴い、「日本一高いビル」を冠とする高層ビルが次々と誕生します。みていきましょう。
2030年「全国超高層ビル」ランキング…2023年「日本一高いビル」は3位に後退 (写真はイメージです/PIXTA)

2030年までに大きく変わる、日本の「超高層ビルランキング」

高層ビルにおける「高さ日本一」の変遷を振り返りましたが、いまから7年後の2030年、未来の「超高層ビル」トップ3を見てみましょう(関連記事:『2030年「全国超高層ビル」ランキング・トップ10』)。

 

まず3位は、現在トップの「麻布台ヒルズ森JPタワー」(地上64階、高さ325.49メートル)。森ビル等による大規模再開発「麻布台ヒルズ」の一角に建つ超高層ビルで、ほかにも、「麻布台ヒルズレジデンスA」(地上53階、高さ237.20メートル)、「麻布台ヒルズレジデンスB」(地上64階、高さ262.82メートル)と、200メートル超えのレジデンスが2本誕生予定。「麻布台ヒルズ森JPタワー」の建築主は虎ノ門・麻布台地区市街地再開発組合(参加組合員:森ビル・日本郵便)、設計者は森ビル・日本設計・清水建設、施工者は清水建設。低層部に59店舗の商業施設のほか、慶応義塾大学予防医療センターが入り、その上にオフィスフロア、最上部の54階~64階には、高級リゾートホテル・アマンと協業する新たなブランデッドレジデンス「アマンレジデンス 東京」が誕生。ちなみに敷地内には日本初進出となるアマンリゾーツの姉妹ブランドホテル「ジャヌ東京」の開業も控えています。

 

麻布台ヒルズ森JPタワー
麻布台ヒルズ森JPタワー

 

そして2位は「第二六本木ヒルズ」とも呼ばれている「六本木五丁目西地区第一種市街地再開発事業 A-1街区」。「六本木ヒルズ」の東側で予定されている大型再開発で、計画地は南北に細長く、北側は「六本木」、南側は「麻布十番」が最寄駅となります。事業者は六本木五丁目西地区市街地再開発準備組合、事業協力者として森ビルと住友不動産。2025年度着工し、2030年度竣工予定となっています。A-1街区は約38,000平方メートルを誇り、事務所・ホテル・店舗・展望施設・集会場・劇場・駐車場を予定。現段階では地上66階、高さ327メートルになるとされています。ちなみに同再開発事業のB街区には、2030年時点で第6位にランクインする超高層ビル(地上70階、高さ288メートル)が竣工予定です。

 

外苑東通りから東京タワーをのぞむ。写真右側は六本木五丁目西地区第一種市街地再開発事業の計画地域
外苑東通りから東京タワーをのぞむ。写真右側は六本木五丁目西地区第一種市街地再開発事業の計画地域

 

そして2030年に「日本一高い高層ビル」となるのは、2027年竣工予定、地上63階、高さ約390メートルの「Torch Tower(トーチタワー)」。「東京」駅の日本橋口前の大規模再開発「TOKYO TORCH(トウキョウトーチ)」のB棟で、A棟の「常盤橋タワー」(地上40階、高さ約212メートル)とD棟の「銭瓶町ビルディング」(地上9階、高さ約53メートル)はすでに完成しています。建築主は三菱地所、設計者は三菱地所設計、施工者は清水建設。現在、「日本ビル」(地上14階、高さ51メートル)の解体は終わり、「朝日生命大手町ビル」(地上29階、高さ119m)を解体中。その跡地に誕生する「Torch Tower」には、店舗のほか、2,000席ほどのエンタメホール、オフィス、ラグジュアリーホテル「Dorchester Collection(ドーチェスター・コレクション)」、さらに賃貸レジデンス、最上階~屋上は展望施設になるといいます。賃貸レジデンスは高さ350メートルを超え、「麻布台ヒルズ森JPタワー」を抜き、日本一の住宅フロアになる予定です。

 

すでに竣工済みの「常盤橋タワー」。写真左奥の「朝日生命大手町ビル」は解体が進む
すでに竣工済みの「常盤橋タワー」。写真左奥の「朝日生命大手町ビル」は解体が進む

 

東京のあちらこちらで進む、大規模な再開発。それに伴い、2030年の日本の超高層ビルランキングは様変わりします。それに伴い、周辺地価もどんどん上昇。投資の観点でも注目が集まっています。

 

ちなみに、ビル以外の人工構造物を含めると、日本一はご存じ「東京スカイツリー」。高さ634メートルで、タワーとしては世界一、建造物としてはドバイの「ブルジュ・ハリファ」に次ぐ世界2位。ただし今年竣工予定のマレーシア・クアラルンプール「PNB118」が誕生すると、世界3位に後退します。