(写真はイメージです/PIXTA)

データにも表れる、「国民の悲鳴」。本記事では日本銀行『生活意識に関するアンケート調査』より、余裕のない日本社会の実態を見ていきます。

「価格が安いこと」「長く使えること」重視になった日本人

「今後1年間の支出を考えるにあたって特に重視すること」を聞いたアンケートでは「今後の物価の動向」、「商品やサービスを選ぶ際に特に重視すること」では「価格が安い」がダントツ1位となりました。

 

【今後1年間、商品やサービスを選ぶ際に特に重視すること/複数回答可】カッコ内は2022年12月・2023年3月・6月の回答割合

1位 価格が安い(58.6%・57.6%・58.8%)

2位 長く使える(43.7%・42.0%・43.4%)

3位 安全性が高い(42.7%・42.3%・41.9%)

4位 信頼性が高い(40.0%・38.1%・40.5%)

5位 機能が良い(28.7%・30.6%・32.0%)

 

安ければ安いほど良い……は当然の心理といえますが、2021年12月のアンケートでは「1位 価格が安い、2位 安全性が高い、3位 信頼性が高い、4位 長く使える、5位 機能が良い」でしたから、「機能よりもコスト」の傾向は強まってきていると言えます。

 

さらに現在、世界的にインフレが進んでいます。日本も例外ではありません。日銀は物価の先行きについて、『企業の賃金・価格設定行動などの変化を伴う形で中長期的な予想物価上昇率や賃金上昇率も高まっていくもとで、再びプラス幅を緩やかに拡大していく』との展望を発表しています。

 

「穏やかな日常」とはほど遠い日本社会。主要各国の賃金は年数とともに上昇するなか、日本は停滞を続けてきました。苦しい生活から抜け出せる未来は、まだ描けません。

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録
会員向けセミナーの一覧