ぬか漬け容器を選ぶときのポイント
■どこに保存するか
ぬか漬け容器のサイズを決めるときにポイントになるのが、冷蔵庫の中に収納するのか、冷蔵庫の外で常温管理するのかという点です。常温管理の場合は天候や湿度によっても調整が必要なので、慣れていない場合は冷蔵庫管理がおすすめです。
■どのくらい食べるのか
1人で食べるくらいの量なのか、家族みんなで食べるのかによっても、容器のサイズは変わります。また1度に何種類かの野菜を漬ける場合も、ある程度の容量が必要になります。
■水抜きがしやすいか
通気性が悪い素材の容器はぬか床に水が溜まりやすくなります。おいしく漬けるためには、この水抜きが大きなポイント。メーカーが工夫を凝らして水抜きしやすいように設計されている容器もあります。また水抜きのためのグッズも市販されているので、活用してみてもいいかもしれません。
■フタがしっかり閉まるか
通気性に優れた陶器製や木製以外の容器は、上部のフタによって密閉できるタイプがおすすめ。これによってぬか床内の乳酸菌バランスを適切に保つことができます。
おいしく漬けるためのポイント
■酸素をまんべんなく全体に行き渡らせる
ぬか床には数種類の乳酸菌が存在し、その中には酸素を好む菌と嫌う菌がいます。おいしいぬか漬けのためには、全ての乳酸菌がぬか床の中にバランス良く存在することが大切です。
ところが、容器内の一部分のみが空気に触れている、かき混ぜる頻度が少なく通気性が悪くなる、容器のフタが空いて上部分に空気が触れすぎる。このようなことがあると、乳酸菌のバランスが崩れる原因に。
それを防ぐためには、野菜を漬けた後にしっかりと中の空気を抜いて、表面部分を平にし、しっかりと下から上にぬか床をかき混ぜることがポイントになります。
■塩もみ
野菜はしっかり塩もみして、余分な水分を拭き取ってから漬けましょう。
■野菜のカットの仕方を考える
丸ごと漬けるのが難しい野菜は、バランスよく漬かるカット方法を考えて漬けましょう。
■こまめな水抜き
ぬか表面に滲み出てきた水分をガーゼで優しく拭って取り除きます。もちろん水抜き用の便利グッズを活用してもOK! また、切り干し大根や干し椎茸などの乾物を利用する方法もあります。水分を吸ってくれる上に旨味がぬか床に入り込んで一石二鳥です。
■野菜の種類は多すぎず少なすぎず
たとえばきゅうりが好きだからときゅうりばかり漬けていると、ぬか床が苦くなります。逆にいくつもの野菜を1度に詰め込み過ぎるのも良くありません。いろいろな野菜をバランス良く漬けることが大切です。
■清潔を保つ
容器のふちにぬかがついたまま放置すると雑菌が発生する原因になります。容器は常に清潔を保ちましょう。
■応急処置にキャベツの芯
食べてみて酸っぱすぎたり塩辛いと感じた場合は、大きめのキャベツの芯をそのまま漬けてみてください。ぬか床に甘みが加わり、マイルドに落ち着きます。
お気に入りの容器でぬか漬けを始めてみませんか?
ぬか漬けは食べ物であると同時に生き物でもあります。かわいがって手をかけるほど愛着も湧きますし、新しい発見もたくさん。まるで子育てのようでもあります。
始めるのに難しい知識はいりません。お気に入りの容器でちょっとやってみようかな。そんな気軽な気持ちを大事にして欲しいと思っています。
美容にも健康にも良くて、食べておいしい。いいことづくめのぬか漬けを、この夏を乗り切るパワーとして始めてみてください!
これからぬか漬けに挑戦するなら
初心者の方でも手軽に始められる樹脂製の『ぬかどこボックス』がおすすめ! コンパクトなサイズ感で冷蔵庫でも場所をとらず、おいしく漬けるためのポイントでもある、水抜きがしやすい構造です。
ボックスの底に溜まった水を捨てるだけなので特別なグッズや面倒な拭き取り作業も要りません。かき混ぜ作業は付属のしゃもじででき、フタ付きの密閉容器なので匂い漏れもなし! さあ、この夏から手軽においしくぬか漬け生活を始めてみませんか?