トレードをシンプルに捉える能力を鍛えるプロトレーダー
トレードにおける判断回数が多い初心者トレーダーに比べ、プロトレーダーの判断回数は極めて少ないです。プロトレーダーが判断回数を少なくできている要因のひとつが「トレードをシンプルに捉える努力をしている」からです。
判断回数が自分のトレードのパフォーマンスを落としてしまうことを理解してるプロトレーダーは、トレードへの工夫が尋常ではありません。自分の判断回数を減らすために、損切りのポイントや利益確定のポイントを事前に明確にして、トレードの最中に迷うことはありません。
新規のエントリーをするときも、エントリー条件を数個に絞り、無駄にポジションを取るかどうか迷うことはありません。エントリー判断と利益確定や損切りの判断をできる限り少なくすることによって、1回のトレードで行う判断を劇的に少なくすることができます。
このように、自分のトレードを機械化しているプロトレーダーは、感情の変化に振り回されることが少ないので、毎月安定した利益を出すことができるのです。「トレードをシンプルに捉える能力」は、FXで結果を出すための必須能力といっても過言ではありません。
「利益を伸ばすことを意識した判断」をすることで安定したトレードに
前述したとおり、初心者トレーダーがプロトレーダーを目指すためには「トレードをシンプルに捉える能力」を鍛える必要があります。言い換えれば、「利益を伸ばすことを意識した判断」こそトレードで結果を出すために必要なスキルです。
利益を伸ばすために、どのポイントでどれほどの値幅を狙い、どれほどのリスクリターンを受け入れるのかを事前にシステム化する必要があります。普段のテクニカル分析にこのような考えを加え、システム化することで、トレード中に無駄な判断をすることがなくなります。
無駄な判断を少なくすれば、その分有意義なトレードに判断回数を割くことができるでしょう。判断回数とトレード結果を意識して、より少ない判断でトレードできないか、検証を繰り返すことがプロトレーダーになるための近道になります。「より少ない判断回数で利益を伸ばすにはどうするか」を考え続けることができれば、比較的早く結果が出るでしょう。
清水 一喜
株式会社ソーシャルインベストメント
執行役員