円安が進む日本。放っておくと資産が目減りしてしまうなか、いまから始める資産防衛の手段として向いているのは「FX」であると、株式会社ソーシャルインベストメントの清水一喜氏はいいます。いったいなぜでしょうか、みていきます。
プロトレーダー「円安ならFXを始めなさい!」と勧めるワケ ※画像はイメージです/PIXTA

「資産の分散」とは?

安定した資産運用を行うためには、資産の分散が大切です。また、近年の円安の時代を上手く切り抜けるためには、貯金以外の選択を積極的に取っていく必要があります。資産の分散とは、さまざまな投資商品に投資し、リスクを平均化することを意味します。

 

昔まで安定的な選択であった貯金が、リスクになる可能性がある現代。ここ数十年で起きたパラダイムシフトに対応するために、日本人に昔から強く根付いている貯金マインドを変えていく必要があるのです。

投資としてのFXの活用

投資と聞くと、株式や投資信託や国債を思い浮かべる人が多いでしょう。そのようななかで、FXがどのように資産の分散に機能していくのでしょうか。FXのメリットは、高い収益性と円安下でも利益を出していけるという点です。

 

1つ目の高い収益性とは、FXで起こり得るリスクをしっかりと踏まえていれば、大きな利益を得ることができる可能性が高いということです。資金にレバレッジをかけることができるFXは、手元の資金以上の取引をすることができるので、その分大きな利益を得ることができます。現物株や国債はレバレッジをかけることができないので、手持ちの資産内でしか取引することができません。

 

2つ目の円安下でも利益が出せるとは、通貨のトレードによって収益を生み出すFXは、景気が後退する局面でも、トレードさえ正しく行えば景気に左右されません。「買い」という選択肢しかない現物の株式は、景気後退局面では株価は下がり続けるため、利益を出すことが難しくなります。このような場面では、評価益にブレがない「貯金」の価値が高まります。

 

しかし、景気後退とインフレが重なると、投資機会の損失と通貨価値の下落が同時に起こるため、投資したくても投資するものがなく資産価値も同時に下落してしまうという負のループが起こる可能性があります。このような場面でも、FXでは収益を上げることが可能なので、資産の分散として有効に機能するでしょう。

FXを用いてインフレ時代を乗り切ろう

今回解説してきたとおり、いまの円の時代は、20~30年前の日本とは異なり、長期金利の低下に伴い「貯金」という選択肢が安全な資産運用ではなくなってしまいました。そのような局面で、FXは資産を大きく増やすことができる可能性を秘めています。

 

円安時代を生き抜くうえでは、さまざまな投資商品があるなかでどのように資産を配分していくのかが問われます。貯金だけでは不安だという人は、株式や債券とは別に為替取引という選択肢も考えるべきでしょう。貯金マインドを克服することで経済の見え方が変わるため、リスクを限りなく小さくしたいトレーダーは、小さな資金をFXに充てるとよいでしょう。

 

 

清水 一喜

株式会社ソーシャルインベストメント 

執行役員