クレジットカードやキャッシュレス払いはNG
ペンタごん:亮平さん、すっかり遠慮なくグサグサ言ってくるな……。でも上手くできるか分からないから、支払いが厳しくなったら、クレジットカードを使ってもいい?
亮平さん:それはダメ。支出を明確にするためにも、この段階ではクレジットカードは使わないようにしよう。クレジットカードは支払いが楽だし、ポイント還元のメリットもあるけど、つい使いすぎてしまうからね。○○ペイなどのキャッシュレス決済も、クレジットカードとの紐づけはしないようにしよう。貯金のトレーニングとして、まずは現金だけでやりくりしてみるんだ。
ペンタごん:で、でもそれだと欲しいものがあった時に、買えなくなるかもしれないじゃないか! さっきコンビニで新商品のとろ~り高級スルメがあったから、さっそく買おうと思ってたのに!
亮平さん:(ペンタごん、新商品とか期間限定って言葉に弱いんだろうな……)まさにそれが狙いだよ。強制的に使えるお金が制限されるから、衝動買いが減って、本当にお金を払う価値があるかを自然と考えるようになるんだ。ちょっと荒療治だけど、ペンタごんみたいにすぐお金を使い込んじゃう人は、これくらいしないと貯金できないからね。
ボーナスは赤字分の補填ではなく、「普段はできない使い方」を
ペンタごん:な、なるほど……頑張ります……。まあどうしてもやりくりできなくなったら、ボーナスを使っちゃえばいいもんね!
亮平さん:おっと、やりくりが厳しいからと言って、ボーナスに手を出すのも厳禁だよ。赤字になっている生活費をボーナスで補填することを習慣化してしまうと、勤め先の業績悪化などでボーナスが減った時に、生活が一気に苦しくなるからね。
ペンタごん:そうだった……僕もシロクマ課長にボーナスカットって言われたから、当てにできないんだった……。
亮平さん:日々のやりくりさえちゃんとできていれば、臨時の収入であるボーナスは好きに使うことができるから、普段はできないような、自分が満足する使い方を考えてみるといいよ。たとえばこのあたりがおすすめかな。
1.貯蓄や投資に回して資産形成を加速させる
2.時短に繋がる家電などを買うことで生活の質を向上させる
3.自分へのご褒美や家族へのプレゼントなどに使う
ただ、貯金がほぼない今のペンタごんだと、使わずに貯めておくのが無難だろうね。
ペンタごん:は~い……まずは何より、自分を守ってくれる貯金の用意からってことか。
<Point>
●手取り月収の10%を最低ラインとして先取り貯蓄し、残りの90%で1カ月の生活をやりくりする。
●衝動買いから脱して、自分にとって本当に必要なものかを考える。
●生活費が赤字だからといって、ボーナスを補填に使ってはいけない。
小林 亮平
資産運用YouTube
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