老後を見据えた貯蓄額…平均は1,698万円、中央値は750万円
金融広報中央委員会『家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](2022年)』によると、将来に備えるための「金融資産*がある」と回答したのは76.9%。老後を見据えて資産形成を進めることは、もはや常識になりつつあるといっていいでしょう。
*定期性預金・普通預金等の区分にかかわらず、運用の為または 将来に備えて蓄えている部分。ただし、商・工業や農・林・漁業等の事業のために保有している 金融資産や、土地・住宅・貴金属等の実物資産、現金、預貯金で日常的な出し入れ・引落しに備えている部分は除く
ただし、金融資産保有世帯の平均資産額は1,698万円で、中央値は750万円。平均値と中央値に大きな隔たりがあることから、将来に備える資産額には大きな格差があることが分かります。
【平均金融資産保有額】
◆年代別
20代:339万円(200万円)
30代:697万円(390万円)
40代:1,132万円(500万円)
50代:1,684万円(810万円)
60代:2,317万円(1,270万円)
◆年収別
収入なし:639万円(200万円)
300万円未満:960万円(330万円)
300万~500万円未満:1,376万円(601万円)
500万~750万円未満:1,503万円(700万円)
750万~1,000万円未満:2,067万円(1,134万円)
1,000万~1,200万円未満:2,922万円(1,275万円)
1,200万円以上:4,127万円(2,100万円)
※(かっこ)内数値は中央値
気になるのは「どのように資産運用しているのか」ということ。最も多いのは「預貯金」で平均739万円、平均資産額全体の43%を占めます。次に多いのが「株式」で343万円、全体の20%。「生命保険」は202万円で全体の11%、「投資信託」は146万円で全体の8.5%、「個人年金保険」は102万円で全体の6%。「債権」「財形貯蓄」「金銭信託」「損害保険」は平均100万円以下、となっています。