年収690万円のQさん(42歳)会社員。ネットでみた「年収の8倍まではローンを組んでも大丈夫」という情報を信じて、6,000万円のマンションを購入しました。マイホーム購入後は日々節約に励むも、毎月「11万円」もの赤字が。しかし、助けを求めて相談へ来たQさんに、筆者である株式会社FAMORE代表取締役の武田拓也FPは「全然大丈夫です」と声をかけたそうです。いったいなぜなのか、詳しくみていきましょう。
年収690万円の42歳サラリーマン、6,000万円のマイホーム購入で「毎月11万円の赤字」だが…FP「全然大丈夫ですよ」のワケ【事例解説】 (※写真はイメージです/PIXTA)

住宅ローン赤字で困らないために…マイホーム購入時確認したい「3つの問い」

今回のQ夫妻のように、マイホーム購入をきっかけに家計で焦らないようにするためには、どうすればいいのでしょうか。購入に踏み切る前に、下記の3点は最低限確認するようにしましょう。

 

1.返済額に無理はないか? 

2.将来の変化について検討したか?

3.金利変動のリスクは大丈夫か?

 

1.返済額に無理はないか?

収入と住宅ローンの金額を確認し、無理のない範囲でローンを組みましょう。その際には、「現在」の収入だけでなく、収入の安定性や将来の見通し、現在の借入や負債の有無なども考慮する必要があります。目安は年収の25%程度です。

 

2.将来の変化について検討したか?

住宅ローンの返済期間は一般的に30年ほどと、長期にわたります。将来にわたって収入や家族構成、生活環境が変化する可能性があるため、予期せぬ出来事にも備えることが重要です。失業や病気などのリスクに対する保険や、返済が困難になった場合の対策も考えておきましょう。

 

3.金利変動のリスクは大丈夫か?

住宅ローンの種類には「固定金利」と「変動金利」があります。将来的な金利上昇に備えるため、金利の変動リスクに対する対策を考えておく必要があります。もし不安がある場合には、固定金利を選択しておくと安心です。

 

 

武田 拓也

株式会社FAMORE

代表取締役