主な調査結果
以下、主な調査結果を具体的な数値とともに紹介していきます。
・Z世代投資家は定番の国内株式/投資信託だけでなく、外国株式/暗号資産など多様な金融商品に投資する傾向がある
投資を行っている金融商品は、全体1位が国内株式の65.2%、2位が投資信託の56.7%でした。この2つが全ての世代において上位2位を占めており、世代を問わず人気がある金融商品であることが分かります。ただし、世代間を比較すると異なる傾向も見られ、特にZ世代とシニア世代では大きな違いが現れました。
シニア世代では、国内株式が75.8%、投資信託が60.6%と上位2位が突出して高く、その他の金融資産は全てが20%を切る低い割合です。一方、Z世代では、1位の国内株式は53.0%、2位の投資信託は47.0%、3位の外国株式は40.9%、4位の暗号資産は30.3%という形で、上位2位と3位以下の差が小さくなっています。
このように、シニア世代の投資先が国内株式と投資信託に偏っているところがあります。これに対してZ世代では、国内株式と投資信託の割合が高いものの人気は分散しており、多様な金融商品に投資している傾向を読み取ることができました。
・若い世代はテクニカル分析を重視、世代が上がるほど感覚的な投資が多くなる
何らかの分析を行ってから投資判断をしている人の割合は、Z世代が最も多い74.2%、続いてミレニアル世代の60.6%となりました。一方、特に分析を行っていないと回答した人の割合は、バブル世代が63.1%と最も多く、続いてシニア世代の54.5%となっています。
投資判断のためにチャートを使ったテクニカル分析を行っている割合は、Z世代が62.1%と半数以上という結果になりました。また、ミレニアル世代も47.0%と、半数に近い高い割合となっています。
今回のアンケートでは、若い世代の投資家がチャート分析を積極的に行っているという結果になりました。また、年齢が高くなると、感覚的な投資が多くなっています。