株式投資では、一定のリスクを負うことでリターンを得ることができます。しかしそのリスクの負い方を誤ると、大きな損失を出したり小さな損失を積み重ねたりする危険があると、株式会社ソーシャルインベストメントの川合一啓氏はいいます。では、どうすれば「損失を抑えながら利益をあげる」ことができるのでしょうか、川合氏が3つの極意を解説します。
株式投資で「損失を抑えて着実に利益をあげる」3つの極意【投資のプロが解説】 (※写真はイメージです/PIXTA)

売却株価の安全域を確保する

そして売る時は逆に、欲をかかずに待ちすぎないようにしましょう。

 

「この価格まで上がってほしい」などと待っていて、下がりはじめてしまうことは珍しくありません。そこで「また同じ価格に上がったら売ろう」などと考えるのであれば、はじめからその価格になったときに売ればよいのです。

 

一方、「もっと上がってほしいし、実際に上がるかもしれないけれど、この価格でも十分だ」「もっと上がるかもしれないけれど、最初からこの価格で売ろうと思っていたから売ろう」というタイミングで売れば、確実に利益を得ることができます。

 

際限のない上昇などありませんし、天井など明確に予想できないのですから、要するに「適度なところで売る」ということです。そしてそれが、安全域となるのです。

 

「安全域」を確保し、手堅くリターンを蓄積していこう

■すべてを株式にはせず、現金を多めに残しておく

■十分に安くなるのを待ってから買う

■適度なところで売る

 

以上3つの安全域を確保することで、損失を抑え、結果的にリターンを高めることができます。

 

株式投資はリスクを伴うものですので、このような手堅さが必要なのではないでしょうか。まずは「損をしない」ことを考えるのです。

 

 

株式会社ソーシャルインベストメント 取締役CTO

川合 一啓