株式投資で「稼ぐ金額を増やしたい」と考えたとき、株価や開示情報、各種メディアを毎日チェックしたり、売買方法を研究したりといった方法を実践する人は多いでしょう。しかし、株式会社ソーシャルインベストメントの川合一啓氏は「盲点となるような“意外な手段”が存在する」といいます。どういうことか、詳しくみていきましょう。
株式投資で「稼ぐ金額を増やしたい」なら…“言われてみれば当たり前”な3つの手段【投資のプロが解説】 (※写真はイメージです/PIXTA)

株式投資以外の収入を増やして増資する

株式投資で一層稼ぐための方法として、「株式投資以外の収入を増やしていくこと」が、まずその1つとなります。

 

投資とは、多くの資本を投入したほうが稼ぎが大きくなるものです。ですから、その資本を増やすことに努める。つまり、「増資をするための資金を稼ぐ」ということです。

 

たとえば、同じ10%の運用益が上がったとしても、100万円を運用した人の稼ぎは100万×10%=10万円ですが、1,000万円運用した人の稼ぎは1,000万円×10%=100万円です。同じく1億円ならば、1億円×10%で1,000万円です。

 

投資では、運用する資本が大きいほど、稼ぐ「率」が同じである場合、稼ぐ「金額」は大きくなります。そのため、資本の大きさというのは非常に重要なのです。

 

個人投資家の場合、何らかの仕事に就き、その稼ぎの一部を株式投資に回している人が多いでしょう。

 

ですから、一生懸命働いてそちらの収入を増やすこと。そして、それによって投資に回す金額を増やすこと。それもまた、株式投資で一層稼ぐためには必要なことだといえるのです。

倹約して浮いたお金で増資する

そして同じく増資をするという目的から、倹約するということもまた、株式投資で一層稼ぐために必要なことだといえます。

 

収入が同じである場合、支出が少ないほどお金が余るのは、当然のことです。

 

また、仮に株式投資以外の方法で収入を増やせなくても、支出を減らすことでお金を余らすことができます。

 

ですから、とにかく倹約して支出を減らし、余ったお金で増資をしていくこともまた、有効な手段となります。そもそも、資金を「消費」や「浪費」ではなく未来に向けて使うことこそ、「投資」だといえるのかもしれません。

 

ちなみに倹約には、副次的な効果もあります。それは、倹約が「必要なことにしかお金を使わない」「物の価値を見る目を養う」ことの訓練になるからです。

 

株式投資をする際には、その場の欲求に流されて株を買っていては、うまく稼ぐことなどできません。買うべき株がない時は買わない、買うとしても適正以下の価格で買う、という冷静さや合理性がやはり必要なのです。

 

そして普段から倹約に努めていれば、そういった点も磨かれていくのではないでしょうか。