“お墓はいや、海に撒いて”…故人の思いを尊重できる「海洋散骨」、葬送方法の「人気プラン」は?

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株式会社ハウスボートクラブ
“お墓はいや、海に撒いて”…故人の思いを尊重できる「海洋散骨」、葬送方法の「人気プラン」は?

近年、「故人らしさの尊重」や「葬送の多様化」などの理由から、お墓をもたない「海洋散骨」が注目されています。本記事では、海洋散骨事業を営む株式会社ハウスボートクラブの代表取締役社長・赤羽真聡氏が、日本の海洋散骨について解説します。実際にどのくらいの海洋散骨が行われているのか、どのような形式で海へ葬送するプランが選ばれているのか……みていきましょう。

「海洋散骨」は国内で“年間1万件以上”行われている

葬送時にお墓をもたない選択のひとつとして、近年「海洋散骨」という方法が認知されるようになりました。では、実際にどのくらいの人が海洋散骨を選んでいるのでしょうか。

 

日本全国で実施されている海洋散骨は「年間約1万件」といわれていますが、正確な件数はわかっていません。散骨事業者が関わる場合は、厚生労働省や日本海洋散骨協会の示すガイドラインに沿って実施されることが主ですが、実際のところ事業者を介さずに個人で実施しているケースもあるためです。

 

こうした場合を含めると、1万件より多く海洋散骨が行われていると考えられます。

 

<一般社団法人日本海洋散骨協会加盟事業者 海洋散骨実施数

2019年……1,215件

2020年……1,049件

2022年……2,387件 

※ 一般社団法人日本海洋散骨協会では、厚生労働省発表(R2.3)の「散骨に関するガイドライン」に基づき、協会加入企業の散骨施行件数を年次で公表しています。

 

<ブルーオーシャンセレモニー 海洋散骨およびご遺骨粉末化の件数>

2016年……236件

2018年……491件

2020年……638件

2022年……809件

 株式会社ハウスボートクラブの海洋散骨サービス

 

なお、ブルーオーシャンセレモニーでは、上記のように年間約800件以上の海洋散骨を執り行っており、年々海洋散骨の件数は増加傾向にあります。創業から17年間で、累計4,000件以上の海洋散骨をお手伝いさせていただきました。時代のニーズに合わせて、今後もさらに増えていくことが予想されます。

 

いま「海洋散骨」が選ばれる背景

海洋散骨という葬送を選択される方が増えている理由のひとつに、「お墓離れ」が考えられます。少子化や核家族化にともない、先祖代々のお墓を守る人がいなくなり、「お墓の跡継ぎ」が難しくなっているのです。

 

具体的には、「実家のお墓は長男が継いだため、次男である父にはお墓がないという人」、「実家のお墓へ納骨することに抵抗がある両親を持つ人」、「すでに嫁いでしまったため、両親のお墓を準備してあげられないという人」などが、新たにお墓を建てない葬送スタイルとして海洋散骨を希望されています。

 

お墓の“移動”を希望する人が増えている

「遠方にお墓がある」「墓守ができる人がいない」などの理由から、お墓を移動させる「改葬」を選択する人も多く、政府が発表した「令和2年度衛生行政報告例1」によると、改葬を行った件数は全国で11万7,772件にのぼっています。

 

海洋散骨の場合、1度きりのセレモニーを終えたあとはお墓のように管理費がかかりません。のこされたご遺族の金銭的な負担が軽減できることも、海洋散骨が選ばれる理由のひとつです。

 

また、当社では法要として、散骨した海域へ向かうお参りのための「メモリアルクルーズ®」なども行っています。「亡くなったら葬儀をして、お墓に入る」というこれまで当たり前とされてきた選択だけでなく、海洋散骨をはじめとした多様な選択肢があるということは、これからの日本の葬送文化においてとても重要なことではないでしょうか。

 

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